シンジュサン(神樹蚕)(2)
8月
18日
昨日夕方見つけたシンジュサンという蛾ですが気になって今朝見に行くと何か姿が変。
羽が乱れているように見えたので孵化したものの力尽きて死んでしまったのかとよく見るとなんとオスがいつの間にか来ていて交尾しているではありませんか。
昨夜孵化してもう種の保存の交尾とはこの早さには驚きました。
シンジュサンというのは神樹蚕と書きますが野性の蚕で繭から絹糸が取れるんですね。
繭をクロガネモチの木の葉で包むようにうまく作るようで庭先のクロガネモチの木の枝には葉で包むような繭が他にもいくつか見つかりました。
そういうわけでクロガネモチの木ではよく交尾するところが見られるとのことですが生まれた時からある木なのに半世紀以上生きた今になってそんなことを知りました。
シンジュサンのシンジュとはニワウルシ(庭漆)のことで野山には普通に生えていますがその葉が幼虫は好みのようです。ニワウルシは漆の字がついていますがかぶれる漆ではなく葉姿がウルシに似ていて付けられたとか。
ニワウルシとは、中国北部原産の落葉樹です。日本には明治の初めに入ってきてかつては街路樹や公園樹のほか、養蚕用に植えられ、全国に広がったのだそうです。枝がよく横に広がるので、緑陰樹としても適していたのが理由のようです。
見てくれは私の好みではありませんがシンジュサンから色々と知識を深めることになりました。
シンジュサン(神樹蚕)