野生動物とのかかわり
7月
13日
ずっと田舎住まいなので自然は豊かです。
山間部ではないので熊とかに遭遇した経験はないですがネズミ、カメ、ヘビ、イタチには小さい頃から出会っています。
しかし、最近は気候変化や自然環境の変化で今まで出会わなかった野生動物が身近になってきました。
新たに出会ったのはキツネ、アライグマですがタヌキ、サルも見たという人がいます。
アライグマは今年5月に近くの寺で捕獲された子供を見ました。見かけは可愛いのですけどね。
少し前から近くの寺の本堂の屋根裏で何か音がするということで専門家が調べた結果アライグマが入り込んでいるということで母親を含め6匹が捕獲されたと聞きました。
そんな話を聞いていた矢先、里中にある自分の田を見回っていた時大きなアライグマが稲の間から畦に半身ほど姿を現したのを見ました。自然界でアライグマを見たのは初めてでした。
直近の5月のお寺のことがあったので田圃の側の納屋に入り込まれたら大変と思っていましたがその翌日家内が畑に行った時納屋の基礎部分が掘られているのを見つけアライグマが納屋に入ったのではないかと言われました。
早速様子を確認に行きましたが確かに納屋の基礎部分が掘られ内部にある稲藁の一部も散乱していました。
カメラで穴の内部の様子を撮ると狭いですが確かに内部に通じているような穴が開けられていました。
これは役所に届け出て捕獲ケージの設置をしないといけないと思いその日に農業振興課へ相談に行きアライグマ捕獲ケージを借りてきて掘られた穴の近くに設置しました。
アライグマは雑食性ですが好物はキャラメルコーンだということでそれを買ってケージの奥におびき寄せのエサとして置きました。ケージはアライグマがエサに釣られてケージの奥に入るとエサの手前の下に片側が浮いた鉄板がありそれを踏むとケージが閉まる構造でした。
ケージが閉まると入り口の鉄板の扉は外部からロックがかかるので内部からは開かないようになっていました。
昼過ぎにケージは設置しましたがアライグマは夜行性なので明るい内はかからないだろうと思っていましたが夕方暗くなる前に見に行ったら何か早速入っているではありませんか。
獲りたかったアライグマではなくイタチでした。イタチは肉食性なのにスナック菓子に釣られてよく入ったなと思いましたがイタチも人間の生活には悪さをするのでリリースするわけにはいきません。
とにかく夕方で役所も閉まっている時間だったので翌日の昨日朝一番に役所に連絡したら回収に行くとのことでした。
イタチの処分はどうするのかと聞いたら特定外来生物ではないので近くの山へリリースしますとのことでした。
因みにアライグマは特定外来種に指定されているので猟友会が処分(多分殺処分)するとのことでした。
初めて近くでイタチを見ましたが顔つきは可愛いのですがかなり獰猛な性格らしく小さい体の割には恐ろしい威嚇を受けました。こちらはケージに入っているという安心感があるので恐怖感はないですが威嚇の迫力には驚きました。
手などを近づけると寄ってきて鋭い爪で引っかこうとします。相手も必死なので気持ちは分かりますが。
まさかこの歳になって野生動物と身近でこういう形で向き合うことになろうとは夢にも思っていませんでした。
しかし、野生動物と人間の生活圏が近づきつつあるのでこちらも防衛する必要があり仕方のないことかもしれませんが複雑な気持ちになります。