ノートパソコンの命拾い (修理記録)
8月
3日
普段はLAN経由でファイル操作は行えるので必要ありませんがOSやアプリのインストールの時、CDやDVDを使用する時はウルトラベースの上にPC本体を乗せロックして使います。
少し前にこのウルトラベースを使う必要があって久し振りにPC本体にドッキングさせたのですが使用後取り外そうとロック解除用のレバーがを操作したら何時もより軽くあれっと思ったのですがどうやら内部のロック解除部分の部品が壊れPC本体とウルトラベースを切り離せなくなってしまいました。軽くゆすると内部で今までしなかったカラ・カラと動く音がするのでやはり小さなものが壊れたなと直ぐに分かりました。
常時分厚くて重いのを我慢すればPCを使用することはできるので致命的ではなかったのですがウルトラベースはもう壊れて使えなくなっても仕方ありませんがコンパクトな本来のノートPCとしてやっぱり使いたいと取り外すことはできないかと色々やってみました。最悪の場合はPC本体に傷つけないようにしてウルトラベースを壊してでもはずすしかないなと思っていました。
別に急ぐことでもないので良い方法が無いかと無理をせずそのままに暫くしておきました。
昨日は、時間があったので気になっていたThinkpad X31のウルトラベース付を隙間などから何か分離する方法は無いかと調べていたのですがやっとその手がかりを見つけました。
PC本体とウルトラベースは後方の2箇所でL型の爪でロックされているのは分かっていたのですが隙間からそのロックをはずせそうだと気が付いたのです。
そして適当な薄い金具でL型のロックを押すと外れるではありませんか。片方が外れればPC本体との隙間も広がるのでもう片方のL型のロックを外すこともたやすいことです。
こうして無事PC本体とウルトラベースは無傷で切り離すことができめでたしめでたしでした。
そこでまずウルトラベースを分解して何処が悪いのかの確認を行いました。
やっぱり振るとカラカラ音がしていたのは樹脂が割れて金属製のダボがはずれていたためと分かりました。割れた樹脂の破片もありました。外れていたダボはPC本体を固定するラッチをスライドさせるリンクの軸のような部分ですが力がかかる部分にしては華奢だと感じました。10年近くの間にそう頻繁に操作した部分ではありませんが力がかかる部分は間違いなくその割には素人目にも弱いのではないかと思える構造でした。
そこでホットボンドを使って割れた樹脂部分の接着と周辺の樹脂の強度不足を補うための肉盛りを行うことにしました。
ダボの部分には結構力がかかりそうです。強度的に設計ミスっぽいです。
左側下にPC本体をリリースするレバーがあります。
今回のトラブルはリリースレバーを操作してもダボが飛んでいますからロック解除やPC本体を浮き上がらせる機構が全く働かずウルトラベースにPC本体がロックされたままの状態となりました。
無事、ロック解除もでき修理もできたのでまだまだIBM Thinkpad X31は現役です。