10月
22日,
2014年
一宮市立朝日東小学校で福祉実践教室を開催しました。
5年生約60名を対象に、車椅子、点字、手話、視覚障害者ガイドヘルプの体験を行いました。
今回の全体講義は聴覚障害者の宮田さんが担当し、児童達が産まれる少し前に発生した「東海豪雨」で実際に起こった出来事についてお話しされました。
今から14年前の平成12年9月に名古屋市およびその周辺を襲ったゲリラ豪雨により、甚大な被害が発生しました。
雨が強く降り出した頃、ちょうどその周辺に住んでいた聴覚障害者の方に、近所の方が「危険だから避難した方がいいよ」と伝えに行かれたそうです。でも、大雨のためドアを叩いても聴覚障害者の方は全く気付かず、外から覗いても見つけることができず、結局、伝えることができないまま一晩が過ぎてしまったそうです。
聴覚障害者の方も雨が強いなと感じながらも避難することなく、そのまま2階で寝てしまったそうです。
朝、目を覚まし1階へ降りてみると、なんと1階は大雨で浸水しており、そこから動けなくなってしまったそうです。
幸い、雨のため時間が経過すれば水は引くため、大事には至らなかったようですが、「こんな場合、児童の皆さんだったらどうしますか?」と問いかけていました。
聴覚障害者のため電話はもちろん、外から叫んでも聞こえません。
こんな場合、どうしたらいいかと児童は真剣に考えていました。
今回は体験ということでいろいろな科目を勉強しましたが、体験を通して今まで気付かなかったことに気付いたり、自分にできることはなんだろうと考えるきっかけになったのではないかと思います。
これからに期待します。お疲れ様でした。
尾西支部
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