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乖離

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06/02/2022








一昨日の晩。
ベッドの上で、ふと、実家で寝ている自分を想像していた。
実家に自分の部屋はない。なので、いつも姉3の部屋に布団を敷き、二人並んで寝た。
時々、布団の上で自分のベッドのことを思った。
それから、夫のこと、犬たちのことを思った。
どうして自分はここで普通に布団の上なんかで寝ているのだろう、と、ちょっと不思議に思う。
違和感とか罪悪感とかではなくて、言うなれば「乖離」的な感覚を持つ。

その逆だな、と思った。
我が家のベッドにいながら、実家の夏の夜を想う。
どうしてわたしはここにいるのだろう、という気持ちになる。
島の家を思う。姉たちのことを思う。
6月の長雨。濡れる庭。


こんな歳になって、実家を遠く(近く、か?)感じるのは普通なのか?
いつも2ヶ月とか帰省していたからそうなったのか。
そもそも2ヶ月も実家に帰省すること自体、特別なことかもしれない。
いや、そういうケースはあるにはある。この夏に1ヶ月〜2ヶ月帰省する友人は数人いる。
実家に帰省するメリットとデメリットのようなことは良く聞く。家族に会えるのはもちろん嬉しいけれど、日本に長くいるとだんだん面倒になることがある云々。それはわかる。
でも、そういうことではない。

どっちがどっち。
どっちもどっち。


家族の夢を見る。
姉が出てきたり弟が出てきたり兄が出てきたりする。
少し前に見た夢の中では、わたしが日本からこちらに戻るとき、空港に一緒に行ってくれる人が誰もいない、という夢だった。
最初に姪っ子のるぅちゃんが言った。
ーごめんね、mねぇちゃん、仕事休めなかった。
いいよいいよ、そんなの!
次に娘が言う。
ーごめん、わたしも行けない。mom, 大丈夫?
全然大丈夫。見送りしてもらうとか思ってなかったし。一緒に行っても、お茶飲むだけですぐにさよならだしね。
その後に姉1が言った。
ーmちゃん、ごめんね。わたしも行けない、tは?
t(姉3)はすぐに答えた。
ーえっ、最初から行く気なかったし、行かない、行けない。
わたしは、だんだんと笑顔が引きつっていくのを感じた。いや、見送りなんて頼んでないし、一緒に行って欲しいとか思ってなかったし、ひとりで行っても問題ないし、、、、
そうして、フライトの時刻から逆算して何時までにチェックインするべきか、荷物の預け入れ、セキュリティチェック、税関と出国審査、、、、ちょっと余裕を持って中に入ったほうが良いから、、、、などと考えているうちに悲しくなってきた。
ひとりで空港に行って、ひとりでチェックインして、まだ早過ぎるからお店とか見回って、最後に日本で食べられるものを食べとくかな、とか思いながら食事したりして、あーまだ早いけど何もすることないし、中に入っちゃうか、とか思う。
姉たちはもう何か次の話題に移っていて、誰もわたしのことなんか気にしていない。
それでもっと悲しくなってきて、

ひとりで行くのは悲しすぎるよ、、、、、、、、

と、泣きながら言おうとしたところで目が覚めた。


目覚めてからも悲しみが残っていて、しばらくぼーっとしていた。泣こうとしたことだけがはっきりと残っていて、でももう泣こうとはしなかったし、泣かなかった。
すごい夢だった、と思う。成熟した大人の見る夢とは思えない。それとも成熟した大人でもこういう夢を見るのだろうか。













#ユメモ #日記

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