ねえ わたし 詩んでもいい ああ いんじゃねえ えっ そこは だめだよ って 止めるとこでしょ そうかあ そうは思わないから 俺も詩んでいるし うそっ それっ やばいじゃん ジャンル的に… おねがい そんなこと やめて あっ お前は俺に 詩んでもいい って訊いたよな でも… そうね わたしも詩のう
ほかの言葉を探したけれど 見つからない さざ波を眺め揺れる髪を とどめる指はしなやかに弧を描き 僕が彼女のそばに居ることが 信じられないほど自分が見窄らしいと 思っているのはたぶんその通り 夢ばかりみている僕は 現実の中では君を守れていないし 喜ばすことさえ上手にできていない でも君は美しく 何も言わずに手を握ってくれる 僕は内緒の涙を流しているけど 君は気づかない振りをしてくれる 夕陽がひろがり僕たちにたどり着き 君の微笑みに触れてみたら 頬は赤みをますほどに愛らしくて ふたたびさざ波へ視線をかえす 君は……
詩が書けないとお悩みなのですね それでしたら イヤホンで音楽を聴くと良いと思います 誰にも邪魔されず曲に気分がのってしまえば リズムを感じながらスイスイと 書けてしまうのですから不思議です しかし 気をつけなければいけないこともあります 癒し系の曲を聴いていますと グーグーと自分が演奏したりしますので 選曲はとても大切です また 歌のある曲を聴いていますと そのまま歌詞を書いてしまうので 著作権上よろしくないので これもお気をつけてください パンクロックを聴いていますと バカヤローと叫んで紙を破ってしまったり デバイスを叩き割ったりしますので ご注意ください オーケストラを聴いていますと 書くことを忘れご自身が指揮者に なってしまいますのでお勧めできません ダンスミュージックを聴いていますと そうです 踊ってしまいダメですね その他 ポップスやジャズにフュージョン系も 向いてないと思われます はい お勧めですか それは私の好きな古今亭志ん生の 落語なんかどうでしょうか そうですか 曲ではないし詩が書けそうにないと そのへんはアバウトにお考えください このようなことをご注意くだされば 素敵な詩が書けると思います ぜひお試しくださいませ
自由をわがままと あなたはいうけれど わたしの手を離して 行かせてほしいの おねがいよ あなたが 愛を語れたとしても わたしの夢は語れない そこにいるのよ あなたも微笑むような 夢のわたしが だからその手を離して おねがいよ
明日、僕を待っているのは とてもシビアなところ 良くなるひともいれば 亡くなってしまうひともいる 何が起きるかなんて 医者だってわからないさ わからないから不安があるし 希望だってあるんだ そりゃ、苦しまず痛くない方がいいけど 考えてもわからないことは なるべく考えないようにしよう 明日、僕を待っているのは とてもシビアなところ 良くなるひともいれば 亡くなってしまうひともいる そこへいく やはりそこへいく でも僕は元気で帰ってきたい この我が家に
僕は北海道で みつばち族といわれた 地元の埼玉じゃ 孤高のナナハンライダー なんていわれているのに 走っても走っても 地図上ではまったく進んでいない やはり北海道はでっかいぞ! って感じだ 何もないところに定食屋 ライダーに限り 食事をすれば寝泊まりオッケーの お店があったりして 北海道のひとは みつばち族にも優しかった ああ、懐かしいなあ ブンブンブン、ブンブンブン
台所から煙が出ていた 母が叫んで 父が 兄が 私が 慌てる 火がガスレンジから天井へ 父が叫ぶ 風呂の水をかけろ 若き兄弟のフットワークは良かった 火はすぐに消えた もういい 父が言ったが 私はもう一杯かけた それは父へ直撃 おいおい 父がいうと 台所は焦げ臭く水浸しだが チームワークの消防であった (火は怖かった)
進む光の先を 光より速く僕らは想像できる それなら特殊相対理論も あれれっ、おかしいぞ って、アインシュタインも びっくりな世界で 僕らは詩を書いている 最近、宇宙の拡がり方が どうもめちゃ速いぞ って、ことになっているけど やっぱり僕らはその先を 想像できるんだよ 僕らは光よりも 宇宙の拡がりよりも 速く先へ行けるのさ 世界一周なんて 無限の速さで回れるさ (インチキ理論なので要注意)
シュノーケルをくわえ ぷかぷかと浮かぶ カラフルなサンゴ礁に これまたカラフルな お魚さんが 出たり引っ込んだり 光を浴びた海水 そのファンタジーに僕も 日常を忘れた魚になって…… 夢の時間はとっても短い 終わらないで 終わらないでと 終わってしまう そして 色白な僕の背中も 赤いサンゴ礁に なっているみたいだ
僕には希望がある 押しくらまんじゅうを されても大丈夫 詩を書くことさえできれば 怖いものなど何もない 詩を書き始めた時から 詩に救われているんだ まさに今 僕は有り難みを感じながら 勢いよく表現畑で走っている 有り難う詩よ いつも僕のそばにいてくれて まだまだ僕は 詩と一緒にいたいんだよ 大事にするからね