今年の夏の出来事
9月
9日
今年の夏はこの10年で最も涼しい夏でした。32度以上が平年では15日ほどあるのですが、今年は4日といかに涼しかったかがわかると思います。
そんな中、引っ越しをしなけらばならない状況となり、9月1日のレーバーデー祝日にやっと前のアパートを空にしました。しかし、新居はまだ段ボール箱の山なので落ち着くのにはまだ時間がかかりそうです。
引っ越しの理由は、家賃の高騰です。今年になって建物のオーナーが代わり、各テナントの更新時に家賃をかなり上げてっていました。NYの賃貸アパート関連の法律では、年に10%以上の値上げは更新時期の60日前に通達すればよいとなっているだけです。ところが、家の場合なんと50%近くの値上げを迫られました。
新オーナーいわく、市場相場に合わせるためにこの家賃だと一点張りです。そもそも各物件の仕様が異なるためそのような相場は意味のないことなのですが。私の推測では、学生向けにビジネスをしたような気がします。我が家は2ベッドルームですが、レイアウト上3ベッドルームにもなるので、共同生活をする学生には都合のよいアパートなのです。例えば、親のすねかじり学生同士が3人で暮らせば、一人頭の家賃が安くなるのです。もちろん、我々は今の生活では新家賃を払えないので引っ越すこととなった次第です。
調べてみたら他のアパートも同じ状況で、我が家が出ていくまでになんと9戸のアパートが空になりました。先ほど、学生向けと書きましたが、その通り、新しいテナントは若い学生ばかり入居してきました。この建物は42件の物件がありますが、学生寮になっていくでしょう。
また、同じ階に住む不動産関係に努める人と話をしたら、greedy(欲張り、貪欲)という言葉を使っていたので、同じ業界にいれど、家賃の値上げ幅に関し、このオーナーのやり方が気に入らない様子でした。
そもそもこの建物は生活している面での不具合がありました。
まず一つ目は、床の沈下です。引っ越しで家具を取り除いたら亀裂が見え、しかも押入れの床は下の階の天井裏が見える状況になっていたのです。画像を見てください。
この画像で見られる亀裂等は、春に真下の同じ間取りのアパートを改装した際に生じたと推測します。この改装で壁に亀裂が入り床が沈下し、さらに浴室のドアが閉じなくなってしまいました。
このような床の沈下が起きたのは、先ほどの、真下のアパートの台所と寝室の壁を取り除いたため、構造壁がなくなったために生じたと考えます。見栄え上、真下のアパートはオープンキッチン兼リビングルームという一つの空間にしたのですが、これは構造上問題があるのではないかと思います。
二つ目は、電力量です。部屋が5つに対して、15A のブレーカーが2つのみも問題だと思います。ちなみに、エアコンと電子レンジを併用するとブレーカーが落ちます。
三つ目は、水漏れです。時折、天井から水がガスパイプを伝って漏れてきました。
そんな実態で同じ階の3ベッドルームのアパートは改装され、以前は19万円代だったのが、新家賃は35万円で広告が出てました。見かけだけを良くしても構造上や実用上の問題は隠せないと思います。なにせ築1920年の建物なので根本から修繕しないといけないはずです。それでも市場相場と呼ぶのは、単に不動産業者と投資家が建物の本質を無視し、家賃を釣り上げているのではないかと思い始めました。
NYへの観光客は年々増加し年間5000万人だそうですが、住む方は厳しくなってきていると感じだ夏でした。
投稿日 2014-09-09 20:24
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投稿日 2014-09-09 22:32
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投稿日 2014-09-10 17:13
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投稿日 2014-09-10 22:52
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