【本】ワンダー Wonder
12月
13日
先日、遠方から来た司書をしている友人からのおすすめの本です。
「課題図書だったので読んだのだけれど、興味深い本だった」と。
早速、図書館にリクエストして読みました。
最近、読みたい本がなく、読書からは遠ざかっています。
◆内容紹介◆
オーガストはふつうの男の子。ただし、顔以外は。
生まれつき顔に障害があるオーガストは、10歳ではじめて学校に通うことになった。
生徒たちはオーガストを見て悲鳴をあげ、じろじろながめ、やがて……。
物語は主人公のオーガストだけではなく、同級生や姉など多数の視点から、それぞれの立場、それぞれの感じ方がリアリティを持って語られています。
読者はその中の誰かに共感し、誰かの想いを感じ取り、自分の中の何かを変えていきます。
そういう力を持った、言葉と物語の力を感じる傑作です。
それぞれの視点から見る世界は、私の見た地獄を他者の視点から見せてくれました。
私が見た地獄もあれば、その時、生きていた他者のそれぞれの地獄。
結局、生きていくことは、それを乗り越えることだと思いました。
乗り越えていく力を養うことが生きていくことなのでしょうね。