『水底の森』
柴田よしき 著
集英社 (2004/2/26)
長編を読みたくて、分厚い本を見つけて、題名に惹かれて借りました。
内容(「BOOK」データベースより)
「もう森へなんか行かない」シャンソンがエンドレスで鳴り響くアパートの一室で、顔を潰された男の死体が発見された。
部屋の借主である高見健児と風子の夫婦は行方不明。
翌々日、高見健児の絞殺死体が見つかるが、風子は依然姿を消したまま。
刑事・遠野要は、風子の過去を追ううちに、忘れ得ぬ出来事の相手が風子であると気づき、烈しく風子を求め…。
時間と距離を超え、繋がる謎。
愛とは何か、人間性とは何かを真摯に問い掛ける、長編ミステリ。
不幸を呼び込んでしまう人間が主人公。
自由になりたいと願いつつも、周囲を巻き込んで、柵に翻弄されていく。
この物語、嫌いです。
巻き込まれた友人が最後に上を向いて終わったところは、せめてもの救いでした。
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