みずのがぶのみ
■過剰に水分を摂取すると
「水中毒」=血中の低ナトリウム
細胞のナトリウム濃度は変わらない→調整しようと浸透圧で水が引き出され細胞にうっ血。
腎臓が尿で調整するのでめったにおこらないが、状況により発生も。
→手足のしびれ、皮膚を押して跡が残るようなむくみ。こむら返り、つる。
→嘔吐、尿失禁、意識障害、けいれんなど
熱中症と併発していて、水を飲まされれて中毒になる事例も。
がぶ飲みしようとする人は、すでに汗をかいていてナトリウムが不足している状態かも。
■がぶ飲みに要注意
腎機能障害
マラソンなど耐久力スポーツの人
炎天下で活動する人
サウナ好き
■対策
水分とともにナトリウムを取る(梅干し、塩飴、電解質入りドリンク
真水より塩分の含まれた飲料。
ただし
塩分摂りすぎにより水分の過剰摂取。
砂糖の取りすぎによる保水効果の高まりも水毒につながる。
がぶ飲みではなく、こまめに飲む。
短時間に2-3ℓ以上飲むのは危険。
1時間にコップ半分ほど→一日1,600-2,000CC取る計算になる。
体重の4%が上限(63KG→2.5ℓ)
水だけではなく食材にも含まれているので、単純に水2.5ℓは過剰。)
のどが渇いた、と感じている時はすでに遅い。乾いていない時から取る。
汗をかく。余分な水分を出す(運動、入浴。スクワットが効果的)
食材→体を温めるものが効果的
にんにく、しょうが、ネギ、カボチャ、ニラ、イモ類
サラダは生より温野菜として(スープ、ポトフなど)
玄米、そば。
リンパマッサージ(鎖骨の下、脇の下、股関節、足裏)
■水毒(漢方)
水毒=体内水分のアンバランス。水中毒とは違う。
二日酔い・熱中症・激しい下痢は脱水による「水毒」。
むくみ・胸水・胃内停水(おなかがチャポチャポする)などは水分過剰
水様性鼻汁・喀痰などの分泌異常も「水毒」
筋肉が水分を押しだす役割がある。筋力低下で水分を押し出す力も低下。
筋力の低下も水毒の一因かも。特に足腰の筋肉。
「利水剤」(水をさばく生薬)として知られている漢方薬で改善が見込める症状を「水毒」と
称している
良性頭位性眩暈の急性期には『苓桂朮甘湯』。
気力・体力が低下して慢性的なふらつきが起こる場合は『半夏白朮天麻湯』
水分循環を改善し水毒を取り去ることで、めまいを治します。
この2剤でうまく効かない場合には『五苓散(感染症などの脱水など)』『真武湯(脳動脈硬化?などの一瞬のめまいなど)』『当帰芍薬散(生理中のめまいなど)』
西洋医学的には不定愁訴と診断された方で胃腸虚弱と「水毒」に注目して『半夏白朮天麻湯』の処方により倦怠感・ふらつき・目の奥の痛みが改善した例や、
数年前から続くアルコール依存症の方の「水毒」によるめまい・頭痛に『苓桂朮甘湯』の処方で改善した症例も私自身経験しています。
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