世界が変わる言葉「ありがとう」
6月
19日
「すみません」
気づけば、そればかり言っていた。
何かを手渡されたとき
ドアを開けてもらったとき
道を譲ってもらったとき
名前を呼ばれたとき。
何かしてもらうたびに、反射的に
「すみません」
と口に出していた。
それが礼儀だと思っていた。
相手に迷惑をかけていないことを示すためでもあったのかもしれない。
誰に謝ってんの?
何か悪いことでもしたん?
「謝ることで、せっかくいただいた好意を蔑ろにしてたのでは?」
そんな風に思うようになった。
「すみません」は、謙虚な言葉だと思う。
でも、知らず知らずに使い続けているうちに、徐々にどこか遠慮の空気をふくらませてしまっていたような感じもする。
相手の好意に対して、何となくの申し訳なさを伝えていたんだね。
もっと感謝の気持ちをまっすぐに届けたほうが、相手との関係も変わるのでは?
そんな思いが心の中にないわけではなかった。
いつもなら「すみません」と言う場面で、口から出たのが「ありがとう」だった。
「ありがとう!」
すると、相手の表情が明るくなった。
「どういたしまして!」と返ってきたその声は、予想以上に柔らかく、温かかった。
「謝るより、感謝を伝えたほうが、人とのつながりが深まるんだ」
そんな感じがした。
それからは、「すみません」の代わりに「ありがとう」を意識して使うようになった。
✅ 相手の好意には、遠慮ではなくまっすぐな感謝で返す。
出かかった「すみません」を即座に「ありがとう」に変換する。
✅ 小さな場面でも「ありがとう」を伝えることで、関係に温度が生まれる。
まずは「ありがとう」を伝える意識を持つ。
✅ 感謝の言葉を受け取った相手も、気持ちが明るくなる。
相手からの「ありがとう」を素直に受け取る。
すると、いつもは少し緊張感が生まれる相手との、日常の何気ない会話が少し変わっていった。
「ありがとう」と言うだけで、場の空気がほどけ、対話の流れが変わるんだ。
それだけで、関係がより深く、心地よいものになっていくのを実感した。
「すみません」ではなく「ありがとう」。
それだけで、世界の見え方が変わる。
もし今、謝ることが癖になっている人がいるなら、試しにひと言「ありがとう」に変えてみてほしい。
そのたったひと言が、誰かとの関係をほんの少し、優しくしてくれるはず。
「ありがとう」を言える自分に優しくなれる。
そして「ありがとう」を伝えてくれる相手にも優しくなれる。
「すみません」を「ありがとう」に変えて、自分の世界を変えてみよう^^