脚本家・菊田一夫の代表作。1952年にラジオドラマで放送され、多大な人気を獲得した。ただし、最初の半年間は菊田が「人々の戦争体験を主題に」シリアスタッチで描いていたため、あまり人気はなかった。真知子と春樹との恋愛にドラマが集中し始め、初めて人気番組となった。「番組が始まる時間になると、銭湯の女湯から人が消える」といわれるほどであったという。 この銭湯でのエピソードは、「松竹の宣伝部が作った虚構である」という説もあった。 しかし、庶民の娯楽はラジオドラマ、勿論家庭に風呂なぞない。この夕方での放送時間帯銭湯に行ってはドラマは聞けない。 あまりの人気に、映画は~三部まで、TVが視聴可能な時代は 1952年から1954年に日本のNHKラジオで放送されたラジオドラマである。映画化、テレビドラマ化、舞台化もされた。