私はこの四月に緑の小さな手をひらきました。
五月は新緑に輝き
夏にはさらに緑の風を起こし
そして風雨に落葉することなく
耐えて
忍んで
頑張ってきました
季節は秋になり
陽の光に燦々と輝き
紅葉という衣をまとい
着飾っています
晩秋か訪れそろそろ私は逝かなくてはなりません
木の実は命が蘇りますが
私の命は蘇ることなく
病葉となり
愛する楓の主人からも見放され
木枯らしに舞い
私の心とはうらはらに
地上に舞い降りていくのです
人々は私のこんな光景を
落葉といっています。
私の命の終焉です
私は決して蘇ることはなく
虫の餌になり 腐って 土になり
そしてついに“無”となってしまうのです
これが私の人生なのです
もって生まれた宿命なのです
このことを、どう受けとめたらいいのでしょうか?
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