がらくたと宝物が入り混じる蚤の市の一角。 そこに、小さな椅子に腰かけた画家の老人がいる。 目の前の景色をスケッチしながら、 誰にも媚びず、売ることも気にせず、ただ描いている。 「今ここにある」ということの豊かさを、 キャンバスにそっと閉じ込めるように。