春風(はるかぜ)や闘志いだきて丘に立つ これは正岡子規に師事した高浜虚子(1874-1954)の句です。 暖かく穏やかな春の風が吹く丘に立ち、静かに深い闘志を抱いて いる虚子の姿が浮かびます。 この句は、虚子が俳壇に復帰する際に詠んだものとして知られています。 1913年、虚子は一時離れていた俳句の世界に戻り、この句を通じて自身の決意を表明しました。