ウクライナのチェルノブイリ原発をロシアはなぜ制圧したのか? (2022年2月24日 )
3月
29日
ロシア軍は24日、ウクライナ北部のチェルノブイリ原子力発電所とその周辺を制圧しました。1986年に爆発事故を起こして現在は稼働していない原発をなぜ狙ったのでしょうか。
東京新聞の記事を引用します
ロシアが稼働停止した原発を狙うわけは。
発電所には、1~3号機で使われた使用済核燃料や高レベルの放射性物質が貯蔵されています。
プーチン氏には、ウクライナがこれらを利用して核武装するとの疑念が強く、24日に軍事作戦実施を表明した演説でも「ウクライナは核兵器を製造しようとしている。旧ソ連時代の核技術、運搬手段も保持している」と非難していました。
ウクライナは実際に核兵器保有を目指しているのか。
ウクライナが1991年の旧ソ連崩壊により独立すると、国内には旧ソ連時代の核弾頭が大量に残されました。
ウクライナはその後、核兵器の撤去(ロシアへの移転)と核拡散防止条約(NPT)への加盟と引き換えに米国と英国、ロシアの3カ国がウクライナの主権を尊重し安全を保障する「ブダペスト覚書」を結んでいます。
ウクライナが公式に核保有を表明したことはなく、英BBCによると、国際原子力機関(IAEA)は、ウクライナには原子力を兵器に転用する兆候はないと指摘しています。