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投稿日 2018-12-21 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
<桜木柴乃>の(68) 『砂の街路樹』 はともに北海道出身の作家ということで北海道の都市を舞台にしていますが、偶然にも本書も北海道を舞台にして物語が展開しますが、著者は、兵庫県明石市の出身です。仕事中の夫<三上孝一>を家に残し山菜の娘<留美>と公園で遊んでいた<佐和子>は、通り魔に襲われ<留美>は死...
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投稿日 2018-12-17 21:37
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ファルコン
主人公<岩崎俊也>は、20年前の12歳の時に、突然父親<裕二>が姿を消し、北海道の「郡布」(架空の北海道の地方都市)の運河で酒に酔って転落死した過去を持っています。同じ地にある法科大学の同窓である母もなくなり49日を済ませた<俊也>は、なぜ父が母に断わりもなく「郡布」に出向いたのかを知るために、北の...
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投稿日 2018-12-14 21:33
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ファルコン
北海道江別市在住の作家らしく、『砂上』 では江別市、本書の物語の舞台となるのは、根室の漁港です。主人公は<河乃辺珠生>、地元の顔役的な存在「河乃辺水産」の次女ですが15歳で家を飛び出し、20歳という年齢ながら料亭「喜楽楼」の芸者として座敷に出ています。彼女はここで<相羽重之>と知り合い相羽組組長の妻...
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投稿日 2018-12-09 21:35
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ファルコン
(上巻)は
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投稿日 2018-12-06 21:35
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著者の作品は、『インターセックス』 など、医者らしく医学界を舞台とした作品が好きで、時代小説としての 『地に花』 も秀逸でした。本書は、著者の専門分野である35歳の精神科医<ジュリアン・ラゼーグ>を主人公に据え、1900年に開催されたパリ万博を舞台としています。警視庁勤めの<ラゼーグ>は、犯罪者の精...
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投稿日 2018-12-01 20:32
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ファルコン
本書は文庫本で解説を含め658ページあり、並の文庫本2~3冊分の分量がありますので、読書の冊数を増やすには不向きだと思い、2011年11月に文庫化されていますが未読のままでしたが、現在日曜劇場(TBS)として著者の『下町ロケット』が放送されていますので、手にしてみました。中堅ゼネコンの「一松組」に入社して4年目の<富島平太>はある日突然、現場員から業務課への異動を命じられます。大学の建築学科を卒業し、入社以来現場を担当してきた<平太>にとって、営業を担当する業務課は正に畑違い。 着任早々、区役所への挨拶を命じられた<平太>は、公共工事の最低入札価格や指名入札業者の数に探りを入れる上司と役人との...
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投稿日 2018-11-27 21:37
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前作
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投稿日 2018-11-25 21:32
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本書は<東野圭吾>が作家活動30周年、80作品目という節目の小説であり、2018年5月4日<三池崇史>監督で封切された映画の原作本でもありますので、期待して読みましたが、も一つでした。道理で映画がヒット作品との話題も耳にしないわけです。映像プロデューサーの<水城義郎>が、妻と訪れた赤熊温泉で硫化水素のガス中毒で死亡します。その事故の3か月ほど前に水城の母親<水城ミヨシ>から、<義郎>の若い妻が財産目的で息子を殺すとの相談を受けていた<中岡祐二>刑事は、気になって<ミヨシ>に連絡を取ってみると、<義郎>の事故後に首を吊って自殺したことを知ります。<ミヨシ>の老人ホームで、遺品整理に現れた水城の妻...
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投稿日 2018-11-18 21:38
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本書は、2015年上半期の直木賞受賞作品です。選考委員の<北方謙三>氏に「二十年に一度の傑作」と言わしめた作品で、読み終わり、ミステリーでもあり、青春小説でもあり、歴史小説ともいえる重厚な構成に圧倒され、評価に納得できる内容でした。台湾で1975年、<蒋介石>が亡くなった翌月に、17歳の主人公<葉秋...
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投稿日 2018-11-14 21:32
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神奈川県横須賀市にある洋食店「アリアケ」の三兄妹、<功一>、<泰輔>、<静奈>は、夜中に家を抜け出してペルセウス流星群を観に出掛けている間に、両親が何者かにより刃物で惨殺されている現場に帰宅してしまいます。三兄妹は身よりが無く養護施設で幼少期を過ごし、<静奈>が美容詐欺に会い、強く生きるためいつしか彼ら自身も詐欺師となり、裕福な男性を騙していくことに手を染めていきます。 事件から14年経過し時効を迎えようとしていた時期に、洋食チェーン「とがみ亭」の御曹司の<戸神行成>を次なるターゲットにした3人は、彼の父親の<政行>が、両親が惨殺された時間に家から出てきた人物に似ていることに気付くとともに、店...