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秋の上野界隈は、大好きな場所の一つ。広い敷地に建つ美しい建物の数々も、色づき始めた大きな樹木も公園の花々も、豊かさと平和を感じる場所だから。トーハク(東京国立博物館)の、最澄の特別展に足を運んだ。日本史で、最澄―天台宗―延暦寺と、そして、最澄と空海を間違わないようにと、ただ丸暗記していた私。日本に初めて、聖徳太子が法華経を広め、その後200年ほど経って、最澄や空海が法華経を学び、その教えに感銘し、それぞれ天台宗と真言宗を広めた。最澄が、こんなにも法華経に並々ならない想いと情熱をもっていたのかと、あらためて知る機会になった。法華経に興味を抱いていなかった数か月前の私であったなら、この特別展をみて...
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このところ、秋晴れで過ごしやすい日が続く。積み残していることを片付けるのに、お天気が左右する性分なので、この頃は、積み残しタスクに取り消し線を書き加えることが増えて、ちょっとだけ嬉しい。仕事のタスクも、仕事以外のタスクも、実は片付けても片付けても必ず発生してくる。考えたら、当たり前なんですけど。タスクがあること自体が、少しでも世の中に貢献している、そして生きている証ってことなのかもしれないなあとふと感じた。ただ、ずっと消えないタスクがあることが、知らず知らずに心に負担になっていくだけのこと。タスクを書き、それがすぐ消去されて、また新しいタスクを書く。この循環の回転がより高まればよいですね。毎日...
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人に何かをしていただいた時に、ついつい「すみません」と反射的に言ってしまうのが、私の口癖。数か月前、所属するコミュニティで、細かい事情は忘れてしまったのだけど、ついつい「すみません」と返事をしたら、「なんでも『すみません』じゃなくて、そういうときは「『ありがとう』だよ。」と年配の方から優しくアドバイスをされた。それからは、「すみません」を封印し、「ありがとうございます」と発するように意識的に変えている。最近読んだ本の中にも、「ありがとう」という感謝の言葉を発すると、脳の中から報酬系のホルモンである「ドーパミン」や「エンドルフィン」の分泌が促されるという。そうすると脳が快反応を起こし肯定的な状態...
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この頃、少し時間に追われている感じがする。経営コンサルの仕事で新たな準備をする必要があったり、資格試験の勉強のピッチを上げる必要があったり、それなりに変化はあるのだけど時間に追われる感じの一番の原因は、やらなきゃなあと思っていてなかなか進まない、家の仕事が積みあがっているからかもしれないと思う。部屋の古着の整理植木鉢のお花の植え替え衣替え庭のタイルの掃除カーテンの新調 ・・・・毎日のルーチンに組み込まれていない、ちょっとした準備とまとまった時間の確保が必要なことばかり。しかも、毎日気にしているから、目につく。お天気が悪いとなかなかやる気も起こらず、それがどんどん溜まってきた。その領域が頭の中...
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働くあなたに笑顔と未来を届けるパーソナルコーチの小川理恵です。今日は、並行して行っている中小企業向けコンサル × エグゼクティブコーチのお話をします。社長へのコーチングは、今回で4回目。テーマは、人材育成と組織活性化になることが必然的に多くなります。「なかなか自分の想いが伝わらない」という課題に対し...
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独立して、心の学びを深めているせいか、「言葉が大事だよ」という話を頻繁に聴くようになった。たぶん、昔から頻繁に言われていたに違いない。しかしながら、私の意識の持ちようで、刺さり方が異なるというだけなのだと思う。仏教においても、八正道といわれる8つの実践徳目の中に「正語」(しょうご)があり、言葉を正しく用いることの大切さが説かれている。2500年前から人として大事な実践徳目は何一つ変わっていない。江本勝さんが書いた【水からの伝言】には、水を入れた3本の容器に、それぞれ「ありがとう」を言い続けるものと、「馬鹿野郎」のように汚い言葉を吐き続けるものと、まったく無視を続けるものを観察し続けた結果、「無...
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コーチとして、セッションのスキルを高めるトレーニングを継続するだけでなく、さまざまな理論の学習もおこなっています。今回、学んだのは「成人発達理論」。人事企画畑を歩んできたので、人的管理や組織管理の理論は一通り学んだ経験はありますが、「成人発達理論」は知りませんでした。「成人発達理論」は、知性や意識そのものが、生涯を通じて成長・発達を遂げるという考えのもと、簡単に言えば、心が成長すると、心の「器」が大きくなり、より多様な他者や曖昧なものを受容しやすくなり、引いては、その人の発するアウトプットも変わってくるというもの。発達段階は5段階。大人であれば、2段階から5段階に分布していますが、コーチングの...
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武道やスポーツの場でよく用いられる「心・技・体」という言葉。「心技体」とは、精神力(心)と技術(技)と身体(体)の全てのバランスを整え、そのバランスが整った時に、最大限の力(パフォーマンス)が発揮できるという教訓をいいます。いくら、技術や体力や筋力のトレーニングを積んでも、本番で力が発揮されなかったり、スランプに陥ったりすることがあります。そんなときは、「心・技・体」のバランスが崩れているか、特に「心」の部分が十分でなかったりするからなのかもしれません。今朝、散歩をしながらYoutubeを聞いていると、この「心技体」の話題になり、「心」もトレーニングが必須であり、心のトレーニングは、いいことを...
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今年、アメリカのメジャーリーグで信じられないくらい大活躍だった大谷翔平選手。打者としても、投手としても輝かしい成績を残しただけでなく、自然にゴミを拾う大谷翔平選手の報道もなされている。ふと目にした、大谷翔平選手のマンダラチャート。これは、彼が高校生の時に、花巻東高校野球部の佐々木洋監督のご指導で作られたもの。同高校の野球部では目標達成のフレームワークとして用いられているという。大谷翔平選手のマンダラチャートをみると「ドラ1 8球団」という一番かなえたい目標に対し、8つの要素が記載してあり、その一つに「運」がある。さらに、その「運」をかなえるための8つの要素の一つに、「ゴミ拾い」が書いてあるのを...
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「聴くこと」は人間関係の土台をなすもの。「聴くこと」のゴールは相手の理解。すなわち、相手の頭と心の中で何が起きているのかわかろうとすること。そして、「あなたを気にかけているよ」と行動で示すこと。優れた「聴き手」になるには、無意識下の感情、意図を汲み取ることができるまで、鍛錬しかないと書かれている。504ページ、18章に及ぶ重量感のある本。コーチは、「聴く」プロフェッショナル。有段者になるには、絶え間なく、実践と反省と練習が必要だ。毎回毎回、「共感」「自己管理」「感情」を意識し、目標をもってセッションに臨み、鍛錬を続けたい。************************************...