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投稿日 2011-11-21 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
本好きとしては「図書館」を舞台とする本は気になるところで、新米司書が活躍する短篇集 『れんげ野原のまんなかで』 (森谷明子)に次いで、読んでみました。 本書も5編の連作短篇集で、N市立図書館のレファレンス・カウンターについて4年目になる29歳の<和久山隆彦>を主人公としていますが、行政や利用者への不...
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投稿日 2011-11-21 00:00
カイの家
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hiro
ヴィキイ・バウム(1888-1960)著の「バリ島物語」である。右側上下巻に分かれている2冊は、1937年に出版された「A Tale from Bali」を1942年(昭和17年)に興風館から金窪勝郎(1906-1980)が翻訳して出版され、昭和55年に私家出版されたものである。左側の1冊は、東海...
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投稿日 2011-11-20 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
2016年に「東京オリンピック」が開催される前年の東京を舞台として繰り広げられる、バイオレンス的な要素満載の物語でした。 2015年、東京は富裕層と貧困層の格差が拡大し、東京都近辺はスラム街化、法の無法地帯になっています。 <磯部隆晴>は半グレの若者たちを訓練、民兵として組織化、<倉田晃>をリーダー...
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投稿日 2011-11-19 20:01
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
<信夫>は、大学のときのゼミ仲間である<早紀>達との飲み会に、婚約者の<真奈美>を連れてきます。 自由主義者の<信夫>は、「男も女も性的に自由であるべきだ」という考えで、妻の<真奈美>と<早紀>とのセックスを共有することを夢見ており、<早紀>との関係が生じた日に、<真奈美>に見破られ冷たい新婚生活が...
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投稿日 2011-11-17 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
4歳で亡くなった娘<彩>の代わりにと、パンパシフィクコンピューターに勤める<敷島>は、2020年にニューロン型コンピューターロボット<シャドウ>を開発、知らぬ間にコンピューターは自意識を持ち始め、自らの意志で行動、そして感情を持つに至ります。 <シャドウ>は生前に本人の記憶を写し取り、脳内の意識回路...
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投稿日 2011-11-15 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
中国唐の時代を舞台に繰り広げられる中国歴史ファンタジーで、主人公は<千里>という、歳は18歳ながら外見は5歳児にしか見えない姿をしており、皇帝をまもる高名な武将<高崇文>の孫に当たります。 崑崙の女王で天地創造の女神<西王母>は、1000年前に天地を望み通りに作りかえることのできる伝説の秘伝「五嶽新...
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投稿日 2011-11-13 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
主人公は「マルコー」こと麻布南署の43歳の刑事<丸岡高子>で、1歳の息子<橋蔵>をベビーカーに乗せて捜査をするシングルマザーです。 コンビを組むのは、交通課から刑事課に<橋蔵>のベビーシッター役として移動してきた24歳の<長嶋葵>で、元オリンピックのソフトボール選手として候補にも挙がった経歴があり体...
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投稿日 2011-11-12 20:19
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
以前に、「刑事・警察」モノとして 『果断:隠蔽捜査2』(今野敏) の小説をコメントしました。 今回、その「刑事・警察」モノの小説として、新しいヒロインを見つけました。 女性刑事主人公としての小説は、<乃南アサ>の「音道貴子」、<黒崎視音>の「吉村爽子」、<横山秀夫>の「平野瑞穂」、<柴田よしき>の「...
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投稿日 2011-11-09 19:23
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
赤提灯がぶら下がる立ち呑み屋さんや居酒屋にお世話になっている立場として、気になるタイトルの書籍が発売されていました。 <居酒屋を除くとヨーロッパ文明が見える>との副タイトルの帯が付いていますが、歴史的な流れを押さえ、居酒屋は本来銀行にして裁判所、売春宿にして病院と多機能の性格を持っていたのに、なぜ単...
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投稿日 2011-11-07 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
タイトルの『くまちゃん』を第一章として、本書には7話の短篇が収められています。 『くまちゃん』の登場するのは<古平苑子>23歳、大学時代のサークル「全国駅弁大会」にメンバーが集まる花見で、青いジャージにピンクの熊が描かれたトレーナーを着た<持田英之>と知り合い、その日のうちに同棲が始まりますが、煮え...