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投稿日 2013-03-29 17:37
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
副題に「S力(エスりき)人情商店街1」とありますが、シリーズ4巻で完結するようです。 さびれつつある「塩力商店街」で育った幼馴染の中学生たちを中心として、話しが進んでいきます。 和風喫茶「茶香瑠」の娘<馬場園茶子>、川嶋靴下店の<川嶋吾朗>、徳井写真館の<徳井研>、フラワー藤門の<藤門吉野>達が商店...
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投稿日 2013-03-28 21:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
タイトルだけを見ますと、なんとなく恋愛物の小説かとおもえますが、まったく違う軽快な9話からなる短篇集です。 それぞれの短篇に主人公として登場してくる女性たちは、40歳を超えた「アラフォー」と呼ばれる世代です。 平凡な主婦、離婚した女性、中間管理職として頑張る会社員、40歳を超えてできちゃった婚の女性...
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投稿日 2013-03-26 19:57
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
書物を読んで感動するのは、まずミステリーファンとしては緻密な構成と登場人物の個性に負うところが大きいとおもいます。 また博識な知識が、宝石のようにあちらこちらに光る文体も、これまた感動を覚えますが、この一冊は正に後者の一冊でした。 江戸の片隅に、恵まれない育ちを背負いながら、それぞれが自立するために...
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投稿日 2013-03-24 19:05
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
副題に「親鸞聖人の生涯」とありますように、浄土真宗の宗祖親鸞の姿を描いています。 昨年1月、<聖人七百五十回大遠忌>を無事円成していますが、親鸞は(新暦)の1173年5月21日に生まれ、1263年1月16日に90歳で亡くなっています。 9歳で得度、比叡山延暦寺で天台宗の堂僧として20年間の修業を積み...
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投稿日 2013-03-22 17:07
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
表紙を見て「これは」と感じましたら、やはり阪神・淡路大震災を扱ったミステリーでした。 何回となく見てきています、大震災の爪跡が残るメリケンパークに当時のままの姿で保存されている岸壁のイラストでした。 主人公の<メイ>は、大震災で婚約者の<由紀夫>を亡くしますが、実家のある東京でお見合いをして外科医の...
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投稿日 2013-03-20 20:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
今年も雑多に読んできていますが、これは特筆すべき出来ばえの国際経済小説です。 いつもですと読後感を書くためにメモを取りながら読んでいますが、今回は上下2冊と分量がありながら、手を止めるのも憚るほど熱中して一気に読んでしまえる内容でした。 主人公の<真理戸潤>は日本長期債権銀行のナノイ事務所の所長とし...
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投稿日 2013-03-17 19:37
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
北朝鮮問題では「コリア・レポート」の編集長として、テレビ・ラジオなどの解説者として良く登場している著者です。 昨今のパナソニックやシャープの業績の不振、韓国との竹島問題や中国・台湾との尖閣諸島の領土問題等が取りざたされているなか、第三者の立場からどのような目線で日本を見ているのか興味を持って読んでみ...
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投稿日 2013-03-16 20:19
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
サブタイトルとして<浮世絵宗次日月抄>とあり、シリーズ5冊目になります。 浮世絵師として評判の高い<宗次>が住む貧乏長屋に、生き倒れの女<冬>が担ぎ込まれた場面から物語は始まり、前後して「室邦屋」に押し込み強盗が入り主人ばかりでなく奉公人共々惨殺された事件が起こります。 <宗次>はなんとか一命を取り...
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投稿日 2013-03-15 10:21
神戸角打ち学会(至福の立ち呑み)
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神戸のおいさん
今月の、「なしか!」 の言葉(大分弁)です。 『しあわせは、のうなっちからしか、見えちこんのち。 なしか!』 標準語に略しますと 「幸せは、無くなってしまってからしか、見えてきません。 どうして!」 「なしか!」 は大分弁で、「なぜ?!」 「どうして?!」 と言った、 社会や家庭に対して...
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投稿日 2013-03-14 20:47
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
<明里(あかり>が小学生の夏休みに、母の交通事故のため一ヶ月だけ預けられたおばあちゃんの家は、「ヘヤーサロン由井」という美容院でした。 当時は賑やかだった商店街も、今はシャッター通になり人の通りもなくさびれています。 おばあちゃんと同じ美容師として働いてきた<明里>も28歳になり、失恋の痛手から逃げ...