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投稿日 2012-04-06 20:19
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
非常に淡々と描かれた文章に少し戸惑いながらも、最後まで読ませる力量は、著者ならではでしょう。東京近郊の地方都市「汐灘」という架空の街を舞台に、人間ドラマが厚く展開してゆきます。汐灘の海岸で、幼女殺害未遂事件が発生、事件直後に20年前に同様の犯行で逮捕され自供し、12年の刑を勤め出所していた<庄司>が...
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投稿日 2012-04-03 20:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
<シリーズ疫病神>と副題が付いていますが、『疫病神』(新潮文庫化)・『国境』・『暗礁』に次いで4作品目が、この『螻蛄(けら)』(平成24年2月1日刊行)です。エンターティナメントという言葉がありますが、まさにこの作品の為にあるようにと思えるほど、娯楽性に富んだ面白い小説です。自称建設コンサルタントと...
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投稿日 2012-04-03 19:00
日々是勉学
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らっち
3月の読書メーター読んだ本の数:12冊読んだページ数:2725ページナイス数:24ナイス3秒WEBの解説を読んで、意味が分かった。意味が分からずとも楽しめた。パワーオブテンを思い出した。読了日:03月31日 著者:マルク=アントワーヌ・マチュー自虐の詩 (下) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)下巻を読む前にWikipediaの該当項目を読んで損した気分。幸せって何かを考えました読了日:03月30日 著者:業田 良家自虐の詩 (上) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)みなさんのレビューに則って、そのまま下巻に突入読了日:03月28日 著者:業田 良家「朝30分」を続けなさい! (PHP文庫)先代か...
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投稿日 2012-03-31 20:03
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
1996(平成8)年、『蛇を踏む』で第115回芥川賞を受賞され、それ以後も各種の作品賞を受賞されています。芥川賞作品を読んで以来の、川上弘美さんの作品です。堅い「刑事物」が続きましたので、恋愛小説で気分転換してみました。恋愛小説ですが、恋焦がれるという若い男女が織りなすたぐいではありません。結婚7年...
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投稿日 2012-03-29 20:39
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
今年の読書(41) 『警官魂:激震篇』 に続く後半です。誘拐された本部長宅に戻った三島は、本部長の捜査方針を暴露することにより、犯人側との接触を保ちますが、本部長の命令に逆らえない県警の同僚たちに邪魔されて、思い通りに誘拐された娘を救出することがでません。一度誘拐犯たちと立ち向かいますが、同僚の邪魔...
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投稿日 2012-03-28 22:08
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
女料理人<澪>を主人公とする<みをつくし料理帖>シリーズも、前作の
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投稿日 2012-03-28 11:38
季節の匂い
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紫
最近、忙しくて、全く本を読む気にならない心境です。その時に、大好きなシリーズの第四弾が出ているのに気が付きました。2009年11月に第三弾の『木練柿』を読んで以来、2年以上が過ぎました。待ちに待った新作です。寝る間も惜しんで、忙しいながらも、三日かけて読みました。やっぱり、面白い!!『東雲の途』あさのあつこ著・光文社内容紹介「弥勒の月」「夜叉桜」「木練柿」に続くシリーズ第4弾! 小間物問屋遠野屋清之介、同心木暮信次郎、そして、二人が引き寄せる事件を「人っていうのはおもしれえ」と眺める岡っ引きの伊佐治。突出した個性を持つ三人が織りなす江戸の巷の闇の物語。川から引き揚げられた侍の屍体には謎の瑠璃石...
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投稿日 2012-03-28 00:00
カイの家
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hiro
明治時代の陶磁器における帝室技芸員、三代清風与平に関する本が今月発売された。同じ明治の帝室技芸員である眞葛香山の本はすでにいくつか出版されているが、三代清風与平の本は初めてである。ネットで出たので、さっそく購入した。著者は以前ブログで紹介した「鍋島」の本をまとめた関和男さんである。以前にも書いたが...
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投稿日 2012-03-27 20:53
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
講談社より、2011年4月に『刑事魂』として刊行されたものが、『警官魂』として改題され、文庫本化になっています。従来ですと、分冊の場合は(上・下)等の表現になると思いますが、改題と共に、<激震篇>と<反撃篇>との名称がつけられています。福島県警の裏金作りの協力を拒否続けていた捜査一課特一係のエース三...
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投稿日 2012-03-25 19:37
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
著者は2004年、警視庁警視を退官され、2007年にこの『警視庁情報官』で作家デビューされています。これは同シリーズの三作目にあたりますが、(文庫書き下ろし)作品として発売されました。前二作のように単行本からの文庫本化ではなく、いきなり文庫本での発売、確実にファンが増えている証のようです。第一作『シ...