2018年12月16日、東京にて、
受精卵の形を顕微鏡でみる
従来のグレード検査ではなく、
細胞の核の染色体(遺伝子の集まり)の
数の異常を検査する
着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)
について、
日本の予備的研究の途中結果が
公開シンポジウムとして発表されました。
少し前まで
着床前スクリーニング(PGS)
と、呼ばれていた検査です。
結果は、
35~42歳の女性77人中、
38人が胚を移植することができ、
38人中27人が妊娠され、
27人中3人が流産したとのことでした。
移植できた人の
妊娠成功率は約70%であり、
流産率は約10%ということになります。
また、
従来のグレード検査と、
今回の着床前検査の結果は
ずれていました。
受精卵の良し悪しの判断に
グレード検査だけでは無理がある
ことになります。
さらに
遺伝子医学研究者からは
受精卵の高いモザイク率が指摘され、
そのため、
着床前検査の不完全性についても、
発表されていました。
着床前検査(PGT-A)は、
出生前検査(NIPT)と同じく、
生命の選別ではないとは言えないので、
倫理的にも十分な検討が必要であることも
発言されていました。
今後、日本産婦人科学会は、
より詳細な分析のため、
臨床研究を継続するようです。
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