525.慣習的なバファリン服用は効果?
12月
14日
不育症・着床障害の治療として、
低用量アスピリン
(バファリン、バイアスピリン等)が
時々処方されています。
なんとか妊娠維持してほしい気持ちは
よくわかりますが、
9件の臨床研究(対象1228名)を
まとめた国際論文(2014年)では、
原因不明の不育症には、
低用量アスピリンは 「効果なし」 でした。
低用量アスピリン治療は
1錠を飲むだけですから、
抵抗感はありませんが、
抗リン脂質抗体陽性か、
血栓性素因がないかぎり、
治療効果がないだけではなく、
副作用として、
出血のリスク(血腫等)がありますので、
十分注意してください。
詳しくは、
「抗リン脂質抗体症候群合併妊娠の
診療ガイドライン」
2016年、南山堂
を参照してください。
私もパネリストとして参加しました。