351. 末期(まつご)の眼
3月
16日
死にゆく者に対して、家族がその口元を
水でうるおしてあげることを言います。
仏典由来のことばですが、
死者との心の交流の儀式のひとつです。
最近、偶然に
「末期の眼」 という言葉を聞きました。
その時は何も意識していませんでしたが、
今もずっと心に残っています。
芥川龍之介が最初に書いて、
川端康成が気に入った言葉らしいです。
人は日々の生活に追われ、
日々の生活がこのまま続いていくと
漫然と思いがちですが、
たとえば 余命一年とわかったとき、
考え方も感じ方を一変するはずです。
普通の事がすごく愛おしく、
今までの不安や欲望が
たいしたことではないように思えるはずです。
試してみてください。
「自分の余命はあと一年」
と、自分の心にイメージしてみるのです。
イメージトレーニングです。
今の不安を和らげてくれますよ。
考え方を変えてみる
認知療法のようなものです。