体外受精・胚移植の場合、、
受精後、移植できるまで育ち、
移植後、着床完了(妊娠成立)まで育つ割合は
約30%です。
なぜそんなに低いのかというと、
育つと思われる卵のなかで、
本当に育つ良い卵の割合が低いからです。
良い卵とは、科学的に言うと、
染色体(遺伝子のかたまり)の異常がない卵のことです。
2010年ごろからの
着床前遺伝子スクリーニング(PGS)
(わかりやすく言うと、
「卵の染色体検査」 のことです)
の検査方法(FISH法からCGH法)の進歩によって、
初期胚ならば、
従来の方法で良いと思われる卵の約65%、
胚盤胞ならば、
従来の方法で良いと思われる卵の約45%
に
染色体異常があるという報告があります。
この染色体異常の種類によって、
卵の命の長さが決まっているのです。
一方、
以前よりわかっていることですが、
妊娠反応が陽性になってからの
卵の異常(染色体異常)の割合は約10~20%です。
これは、
「流産内容物の染色体検査」 でわかります。
妊娠反応陽性まで育っての染色体異常の卵の多くは、
妊娠10週ごろまでに運命的な流産となってしまいます。
また、卵の染色体異常のほとんどは
偶然的な異常なのです。
その偶然の発生率は
加齢によって増えてくるのです。
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