体外受精した受精卵のなかで、
移植して育ってくれる良い卵とは、
多くの場合、培養士さんによって、
顕微鏡を見て、判定されています。
培養技術以外に、
卵を選ぶということも培養士さんの技術なのです。
良い卵ならば、
卵の中の細胞(割球)がほぼ同じ大きさであり、
フラグメント(細胞の断片化)があまりなく、
分割するスピードが遅くない
と、言われています。
それ以外にも、
良い卵を見分ける方法として、
受精卵を培養する培養液の中の酸素消費量を測定して、
消費量(呼吸量)が多いこと、
(この技術は近い将来、日本で臨床応用されると思います。)
また、
受精卵に特殊なRNA(リボ核酸)を注入して、
3次元動画で撮影し、
細胞分裂時に、
光らせられた染色体が正常に分かれることを見つけること、
(この方法はヒトで応用できるかどうか不明です。)
などが、報告されています。
いずれにしろ、
究極的には、
受精卵を選ぶ(選別)ということですから、
精度が高まれば高まるだけ、
倫理的な問題も発生してくるわけです。
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