向こう岸~法の下の平等と権利~
4月
6日
録画したままになっていたドラマ「向こう岸」をようやく見ました。
視聴前から「あの本」が出てくることを知っていたから、
なかなか見れなかったけれど、
1年半かけてようやく、見ることができました。
正直、「知っている」からこそ、いろいろと思うところがあった。
あの状態の母親に就労を勧めるのは違うだろう、とか。
進学したいなら、世帯分離をすればいいし、
あの少年の言葉は本来、
ワーカーが伝えなきゃいけないはずの言葉じゃないか、とか。
一方で、いきなり現場に放り込まれたワーカーが、
全てを知っているはずがないことも、わかっているから。
元ワーカーの塾講師は、どうして公務員を辞めて、
塾講師になったんだろう、というのも気になった。
あと、障害福祉サービスが一つの希望のように描かれていたけれど、
実際に受けられるかどうかはわからないし、
受けられるとしたら、それこそ、
その状態の人に就労を勧めるのは違うよねって思う。
あのワーカーの知識や判断力がどうというよりも、
組織としてどうなってるのかが気になった。
本来、ワーカーが気づかなければいけなかったのは、
そのとおりだけど、
担当ワーカー一人が責を負うことではないはず。
組織として、対応を考えなければいけない案件のはず。
その辺が見えなかったから、どこか消化不良というか、
不完全燃焼感が残ってしまう作品だなぁと思いました。