デジタルレンズオプティマイザ(DLO)
6月
20日
Canonには、写真画質を向上させるためにデジタルレンズオプティマイザ(DLO)という機能があります。
これは、レンズの収差・回折現象・カメラ内部のフィルター等により光が変化して画質が低下する部分をデジタル処理で論理的に修正する機能です。
この機能を使うにはraw撮影をして現像をCanon純正の現像ソフトであるDigital Photo Professional(DPP)を使う必要があります。
私は、最初からraw撮りで現像はDPPを使っているのでごく普通のこととしてDLOを使っています。
今回改めてDLOの効果を実感したのでそのレポートです。
Canon EF50mm f/1.2L USMというレンズはフルサイズ用50mm(標準)レンズでは市場で開放F値が最も明るいレンズで国内メーカーではCanonとNikonしか販売していません。
ただ、開放F値が1.2ともなるとレンズの種々の収差を少なくするのは大変でその写りの評価は両極端でじゃじゃ馬レンズなどと揶揄されています。
私は、このレンズは持っている中で最も面白いレンズで使いこなしたいと思っています。
扱いにくいと言われる要因は撮り方により中心部と周辺部の解像感や各種収差の差が大きいというのがその理由の一つであると思っています。
改めて今回の写真で周辺部はDLOを使う前と後でこんなにも画質が違うものなのかと驚きました。
写真1枚目は、DLO処理前の元画像全体です(画像縮小だけ)。
写真2枚目と3枚目は写真1枚目の左下隅の元画像等倍で2枚目はDLO処理前で3枚目はDLO処理後です。
画像の解像感と色収差が見事に改善されているのが分かります。
写真4枚目は、DLO処理の有無の違いが分かり易いよう横並びにしたものです。