稲栽培記録(溝切り)
6月
26日
若い頃から大型機械を使う時だけ父に言われた作業を手伝っただけなので米作りについては全く知識がありませんでした。
いずれは全てを引き継がなければならないのは分かっていましたが他人事でした。引き継いだものの米作りは農協の栽培マニュアルと父のアドバイスだけでしたが何も知らないので最初はマニュアル通りに作業するだけです。そのことが良かったのか引き継いだ間無しの農業幼稚園の私が作った米が農協のコンクールで「最優秀賞」に輝きました。
これはまぐれと思われてはいけないと2年目も頑張った結果「優秀賞」を頂き周囲にも認知されました。農協職員からも2年連続の入賞は珍しいとさえ言われ、3年目もと頑張ったのですがそれから以降入賞はできていません。
米作りは自然相手なので科学的といってもやはり毎年未知の部分があり品質の良い米作りは難しいと感じています。
5月半ばに田植えをして順調に稲は生育し、田植え時は一株3本ほどの稲が分蘖(ぶんけつ)して今では一株15本以上となっています。
このまま田に水を張りそのままにしておくと稲はどんどん分蘖を続け株が大きくなるばかりなので一株15本くらいになったら分蘖を止め、今度は穂を結ぶ上への成長へと変えなければなりません。
そのことを促すため「中干し」といって田の水を止め、溝を切って水はけを良くします。溝切りは専用機を使いますが暑い最中歳をとると結構きつい仕事です。一昨年までは溝切り機は手押しタイプ(機械そのものはエンジンで自走する)を使っていましたが楽なように昨年からは乗用タイプを買いましたのでぬかるんだ田の中でも作業は大変楽で暑くても堪えません。
4~5m間隔で溝をつけますが田の状態(水が多いか少ないか)によって溝の切れ方が変わってきます。今年は田の水を少なめにして切った溝が直ぐに戻らないようにしたのでほぼ理想的な綺麗な溝切りをすることが出来ました。