毎年、市内の小中学校を対象に「福祉実践教室」を行っていましたが、今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、中止となりました。中止、中止、中止…、通常通りにできないことばかりでやるせなさを感じる日々です そんな状況の中、葉栗北小学校から、障害のある方を講師に招いて福祉教育の場を設けたいとの依頼をいただきました。感染防止策を充分とり、安全に実施するため、学校やボランティア講師の方々と打合せを重ねました。 講師と児童の直接接触は当然禁止。児童・講師間で物の受け渡しも禁止。マスクもしくはフェイスガードの着用必須など様々な制限を設けることになりましたが、9月4日に無事開催することができました。もちろん検温も行いました。 5年生を対象に「手話」と「点字」の体験を行いました。 「手話」では身振りや表情を使った表現の大切さを学びました。聴覚障害のある方にとっては、口の形も重要な意思疎通の手段となります。 予防でみんながマスクをして口が見えない中、児童は「目」や「みぶり」で伝える工夫をしていました。 「点字」では点字を書く時の注意点やルールを学び、点字器で文字を打つ体験をしました。 アルファベットや数字などの細かい規則もありました。また、身近にある点字を思い出しながら発表したり、講師とのやり取りを楽しんでいました。 たくさんの子が、講師の方の話をうなずきながら聞いたり、積極的に発言や質問をしたりと、とても熱心に受講してくれました。楽しんで参加する皆さんの様子が印象的でした。講師の方ともひさしぶりにお会いすることができ、お元気そうで安心しました☺ いつもとは違う実施方法で一対一でのやり取りができなかったため、伝えきれなかった部分もあったかと思いますが、学校や講師の皆さんの協力もあり、この状況下で貴重な機会を設けることができました。 コロナの影響がいつまで続くか分かりませんが、より良い方法を考えていきたいと思います。 講師・児童の皆さん、お疲れさまでした。 地域福祉グループ