流産手術後の避妊期間として、
原則、
生理が3回来るまでは
避妊されたほうが良いと思います。
そうしないと、
子宮内膜の深層に炎症が残ってしまい、
その炎症状態が免疫的な新たな原因を
作ってしまう可能性があるからです。
高齢で体外受精を受けられている方は、
時間的に余裕がないため、
焦ってしまいがちですが、
それでも、
1回生理後すぐに移植されると、
私の経験上、
頻繁に血腫が発生して、
予後が悪いのです。
少なくとも、
2回は生理を見送ってください。
排卵前の子宮内膜層細胞の
約8%が白血球細胞であるのに比べて、
妊娠初期の子宮内膜(脱落膜)層細胞の
約30%が白血球細胞であることは、
以前より報告されています。
卵(受精卵)を育てるのに、
必要な変化なのです。
白血球は異物から体を守る免疫を
担当している細胞ですが、
その白血球が卵を育てるのに
大きな役割を果たしているのは、
不思議ですね。
また、その白血球の種類も
妊娠初期の子宮内膜(脱落膜)層
の白血球は、
約70%が脱落膜NK細胞、
約20%がマクロファージ、
約10%がリンパ球(T細胞)であり、
血管の中(末梢血)の白血球の割合と
大きく違っています。
( 上の図を参照してください )
ですから、
免疫状態を知ることが、
妊娠維持にとって非常に大切なのです。
超音波検査の画面に映し出された
5mmぐらいの赤ちゃん。
心臓は動いている。
心拍も聞こえる。
ただ、ゆっくりと。
妊娠週数に比べてちょっと小さい。
がんばって生きている。
一生懸命生きている。
子宮の中でゆっくり、ゆっくりと。
「 見守るしかないですよね 」
と。
ネガティブな事を考えたら、
こころが壊れてしまう。
小さな赤ちゃんも
がんばっているのですから。
生活の基本は
食べて、寝る ことですよね。
不安な事があっても、
十分な睡眠が取れれば、
楽になれる考え (適応思考) も
浮かんでくるものです。
良い睡眠を取るための行動療法は、
太陽に当たり、昼寝はせず、
身体を酷使することです。
食事は三食、無理してでも十分取ることです。
夜はスマホ、ネットをしないこと。
軽いストレッチをして身体を伸ばすこと。
ぬるめのお風呂に半身浴で、ゆっくり入って、
部屋で1~2時間のんびりした後、
寝てしまうことです。
就寝前は、
こころとからだへの刺激を
避けてください。
自律神経が休まりますから。
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