487.妊娠子宮には白血球がいっぱい
4月
22日
約8%が白血球細胞であるのに比べて、
妊娠初期の子宮内膜(脱落膜)層細胞の
約30%が白血球細胞であることは、
以前より報告されています。
卵(受精卵)を育てるのに、
必要な変化なのです。
白血球は異物から体を守る免疫を
担当している細胞ですが、
その白血球が卵を育てるのに
大きな役割を果たしているのは、
不思議ですね。
また、その白血球の種類も
妊娠初期の子宮内膜(脱落膜)層
の白血球は、
約70%が脱落膜NK細胞、
約20%がマクロファージ、
約10%がリンパ球(T細胞)であり、
血管の中(末梢血)の白血球の割合と
大きく違っています。
( 上の図を参照してください )
ですから、
免疫状態を知ることが、
妊娠維持にとって非常に大切なのです。