初めまして2017年12月7日 今のところ僕にとって特別な日ではないが もしかしたらいい事が待っているかもしれない いや、こちらからいい日にしようじゃないか 冷たい空気が超新鮮できたきたきたー、って感じだし すでに侘助が可愛く咲いているし 太陽はさんさんさん、と何気に暖かいし そうそう、積極的で有意義に行こうじゃないか 楽しんでもしょぼくれても 2017年12月7日は最初で最後の日だしね
イヤフォンからはハワイアン 僕は今、ゴツゴツした波に揺られ 歯をくいしばり立っている 波にもまれないように しっかりと手のひらで硬く白い 浮き輪にしがみついて まだこの海で遊んでいたいけど いつもと違う砂浜に打ち上げられ さっきの波に乗ろうとしたけど ああ、置いてけぼり のんびりとしたハワイアンが ザッブーンと苦笑いしてた
切ない声の歌 硝子の冷たいメロディ 眺めた景色の四角 曇天壊れた旋律の現実 傲慢な風 誘われたい轍のリズム 不安定な希望を嵌める安心 腕時計に感じる体温 駅へ続く蟻の衣 綺麗な縦列の改札口 摩擦を減らす朝
Dear From 繰り返す 手紙は自分を裏切らない 確実に戻ってくる親愛 円形矢印は孤独と言われるが 生きるための純度のユーモアなのに 知られていない お前は知っているんだろう 俺に愛されていること From Dear
君は夢を追いかけるひと? 僕は現実を追いかけ過ぎて もう夢の中でしか生きられないほど イカれた詩を書くひとになってしまった 正確さなんてもう求めやしない だって僕の存在について考えようとしても どうせほらっ いつものメシ食ってからにしよう、と 食道に現実をながしてしまえば ほらほら イビキをかいて眠ってしまうのさ グー、グー、グー、グー、クワッ 目覚めたと感じたら 微睡みの中でモヤモヤ詩をつづる 僕はなるべく、逃げてないよ そんなケチなことは言わずになんとかさ 結局のところ僕は いまだに夢に追われるひとなのさ
渋谷の空に流れる雲 それ以上に俺は速く流されている 交差点の人混みで 交わらない視線は それぞれの人生が真っ直ぐと ひとに在るものが 俺には無いように思えて 劣化してゆく勢いは強くなる やっと辿り着いた向こう側 息が上がり しゃがみ込んだアスファルト 振り向き歩くひとから感じる疎外感 俺は歪んだ視線で ひとの顔色を気づかれないように 見ることぐらいが今の精一杯な生き方 それでも 逃げ込む空の無い日はなかった 単純、単色に思える空へ仰ぎ 様々な答えを用意をしているかのように なぜ白い雲の流れはとても自由なのか
校舎のベランダにいて 僕は最後の日を考えている 希望なんてもうないから 待ち合わせの場所もないし 時間もないのだから 君を眺めることくらい 許して欲しい みんなより短い命の宣告 怖くてしがみつきたいけど 何処に誰にどうやって 飛び込めば楽になりながら 僕は無くなれるのだろう やっと見つけたけど 君の空から僕は消えた雲 死なないで、と君の魂が言う だけど僕を忘れて欲しい 最後の願いで距離をおいて 正直にわからないんだ 経験のない最初で最後の死 死にたくない、と叫びながら 僕は消えたくはない 嘘をつくほど悟れるわけもなく 許して欲しいことは 君に気づかれず微笑みを できる限り多く眺めることさ 君の涙を見たくない僕 大好きな君を悲しませたくない僕 間違いは僕に無くなってゆく