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サウスベイ マネジメント セミナー( Southbay management seminar )は月一回のセミナーを中心に勉強し、時々に親睦をする、乃ち「よく学び、よく交友する」そのような会です。

「カリフォルニアの未来:二つのアメリカ」

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2019年11月13日(水)のセミナー

タイトル:「カリフォルニアの未来:二つのアメリカ」
講師:アル・ムラツチ(Al Muratsuchi)氏 &  樋口博子氏

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アル・ムラツチ(Al Muratsuchi) 氏 プロフィール

沖縄で生まれ、高校卒業まで沖縄で育つ。岐阜県出身の帰米二世の父親と新一世の母親を持つ。

カリフォルニア州議会下院議員(ロサンゼルス郡サウスベイ地区選出)。カリフォルニア州議会で唯一の日系議員である。 下院の“Assistant Majority Leader for Policy and Research”を務める。

選挙区は、トーランス、ガーデナ、パロスバーデス(パロスベルデスエステート、ランチョパロスベルデス、ローリングヒルズ、ローリングヒルズエステート)、ロミタ、ハモサビーチ、マンハッタンビーチ、レドンドビーチ、エルカミノビレッジ、ハーバーシティ、ハーバーゲートウェイ等で、米国本土で最大の日系人・邦人・日系企業が集中している地区を含む。

現在、州議会で所属する委員会は、「財務」、 「環境安全・有害物質」、「天然資源」、「公益事業・エネルギー」、 「退役軍人問題 (元委員長)」、「教育財政(元委員長)」、「航空宇宙(現委員長)」、「アジア・カリフォルニア貿易投資促進」。

元カリフォルニア州司法副長官(Deputy Attorney General)・カリフォルニア州検察官、元トーランス教育委員、元日系市民協会(Japanese American Citizens League: JACL)パシフィック・サウスウェスト・リージョナルディレクター。

カリフォルニア大学バークレー校(学士)、カリフォルニア大学ロサンゼルス校法科大学院卒業(法務博士)。
妻(樋口博子)、娘一人。

議員公式ウェブサイト:https://a66.asmdc.org
選挙キャンペーンウェブサイト:http://alforassembly.com

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講師:樋口博子(ひぐち ひろこ)氏プロフィール

カリフォルニア州議会下院議員 アル・ムラツチ氏の妻
兵庫県芦屋市出身。
コンサルタント(コミュニティ作り、日系社会の橋渡し)

渡米前は、途上国の開発援助専門家として、金融系シンクタンク、国際協力銀行、 国際NGO、外務省に勤務し、主にアジア諸国の貧困削減・経済成長に取組んだ。

結婚を機にアメリカに移住。リトル東京サービスセンター(LTSC)に勤務し、同団体のサウスベイ事務所の立ち上げや、サウスベイ日系社会のニーズ調査を実施し、主に戦前・戦後の日系社会をつなげるコミュニティの橋渡し事業に従事。今年夏に独立。

東京大学大学院総合文化研究科 「人間の安全保障プログラム」 博士課程修了。博士(国際貢献)。

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〈セミナーの内容〉

祖父は岐阜の郡上八幡から1907年に渡米し、父はアイダホで生まれました。

戦前に、父を含め家族は岐阜市に帰国し、その後、米国政府の仕事をしていました。
そして、その父の仕事の関係で私は沖縄で生まれました。

私の選挙区は、トーランス、ガーデナ、パロスバーデス(パロスベルデスエステート、ランチョパロスベルデス、ローリングヒルズ、ローリングヒルズエステート)、ロミタ、ハモサビーチ、マンハッタンビーチ、レドンドビーチ、エルカミノビレッジ、ハーバーシティ、ハーバーゲートウェイ等で、米国本土で最大の日系人・邦人・日系企業が集中している地区を含む。

そしてただ一人の日系人の下院議員です。

○トランプとカリフォルニア (二つの揺れるアメリカ)
 
2016年の大統領選挙 
共和党(赤)と民主党(青)を見ると、どんな風にアメリカが分かれているかがよくわかります。
海岸線に沿って青色が目立ち、中央部分は赤が目立ちます。

米国の大統領選挙では、州ごとに政党の勝利を決めるため、
実際は大都市を制していたヒラリークリントンに投票した人が多かったのですが、
州単位で見ると、共和党のトランプの勝利となりました。

2020年の選挙に関しては、スイング・ステイツ この6州の動向次第でトランプの再選は難しいかもしれません。
フロリダ州、ペンシルベニア州、オハイオ州、ウィスコンシン州、コロラド州、アイオワ州

○アメリカの政府・連邦・州・ローカル
米国ではそれぞれのレベルがあり、そのレベルごとにその働きが私たちの日常に影響を与えています。
ローカルの警察や消防は、ローカル(群、市)の管轄です。

○カリフォルニアについて
C Aは40 million(4千万)人、最も大きな州
街単位でも、1位N Y、2位LA、3位Chicago
LAカウンティー には10 million(1千万)の人が住んでいて、米国の多くの州の人口よりも多くの人が住んでいます。
CAのGDPはフランスよりも大きく、米国、中国、日本、ドイツに次いで世界第5位。
CAはBioテクノロジー、ハイテク分野でも世界の先端を行っています。
もちろん、ハリウッドをはじめとするエンターテイメント、航空宇宙産業もCA
の主要産業。特に航空宇宙産業はサウスベイが中心で多くの雇用を創出しています。例えば、この場所の近くにあるスペースXは、2006年に設立した航空宇宙産業で、現在では5千人以上の従業員を抱える規模に発展しました。

ワインをはじめ、農作物などの農業部門もCAの重要な産業。

CA州住民の出身地
56%がC A州で生まれた人
28%が他国で生まれた人
16%が他州で生まれた人

この内訳を見てみると、一位はC A州で生まれた人ですが、その次は、メキシコ、
中国・台湾、フィリピン、インド、パキスタンなど、アジア諸国となります。
このように、2位以下はアジアです。
しかし、出身地日本の人はこの表に出て来ないくらい少ないのです。

C A州は移民が最も多く住む州。
34%がグリーンカードやビザ取得者。
52%は米国人で市民権保持者。
残りの14%は不法滞在者。
これはセンサス(人口調査)の結果です。

C A州から他州への流出
カリフォルニアは住宅価格の高騰、税金の高さなどから、アリゾナ、ネバダなどの他州に移動する人が多かったのですが、近年ではテキサスへの流出が目立っています。
しかし、CAには、出ていく人もいれば、やってくる人も多くいます。
C Aに移住してくる人たちは、大卒者以上が最も多く、Bioテクノロジーやハイテク産業などに従事する人たち、そしてビジネスチャンスを求めてやってくる人たちが多くいます。
住宅価格・家賃の高騰が問題となっていますが、
サンフランシスコはアメリカでも最もビリオネアが多く住む街です。
C Aドリームは依然健在。

C Aは民主党優勢の州です。第2位は無党派(27%)で、共和党は第3の党。

C A州が直面していることとして、
・C Aは世界でも5番目にG D Pが高いところではありますが、税金の高さをはじめとして
生活するのにお金がかかる場所でもあります。
・環境問題のリーダーとなるべく、温暖化対策に積極的に取り組む州でもあります。トランプ政権とは異なる方針。
C A州は山火事が多く、乾燥しているエリアでもあることから、枯れ木も多い。
気候変動をそのままにするのではなく、率先して環境問題に取り組んでいます。
世界で5番目のG D Pを誇るC Aが、山火事などの自然災害の影響で電気がつかないといった状況のまま放置しておくわけにはいきません。
そのためにもプライベートユーティリティー問題にも取り組んでいかなければいけません。

・ハウジング/ホームレス問題
住宅価格の高騰だけではなく、家賃も高く、家族がそれを払い続けることができず、車の中で一家が生活をしている状況。
S Fは最もビリオネアが多い都市でもある一方、ホームレスの数も多く、格差が拡大している。
・渋滞の酷さ
公共交通機関としてメトロがありますが、サウスベイにはありません。
サウスベイまでメトロが延長することが決まりました。

C A州では、日本企業が最も雇用を創出している。
貿易面で一番のパートナーはメキシコで、アジアでは中国となっています。

C Aには雇用、経済、環境問題、住宅問題、ヘルスケア、など重要事項がまだたくさんあります。

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米国での日系人口は、センサスに基づくと、2010年が最新のものであり、
カウントから漏れてしまう人も中にはいますので、推計と思ってください。

日系人は全米で0.2%
そのほとんどがC AとH Iに集中。

C A州の日系人口の3分の1がL A郡に集中。 LA郡の1.3%が日系。
UCLAのトヨタ教授によると
日系人口の内、43%が戦後移民が閉めるようになりました。
戦後移民の特徴としては、日本語が第一言語で、文化的にはより日本に近い文化を持った人たちです。
2000年から2010年のセンサスをみると、日系人口が減ったと言われていますが、実際には増えた街もあります。ガーデナの日系人口は減りましたが、それでも市の人口の10%超を占めており依然日系のプレゼンスがあります。

数年の就労ビザを持って米国(S B)で暮らしている人の数は減っていますが、永住組は増えています。
その内訳を見てみると女性の永住組が増加しているのがサウスベイ各都市で見られます。
国際結婚で米国に住みはじめた女性が多く、このグループはこれまであまり日系の研究対象として注目されていませんでしたが、 このグループが注目されつつあり、またこのグループには、今後日系社会のサポートの必要性も指摘されています。

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L Aには多くの日本人が暮らしていますが、
声を上げないと政府関係は、サポート等が必要ないのだと思ってしまいます。

何が必要なのかをしっかりと伝えることが必要です。

来年、センサスの用紙が皆さんのお家に届きます。
それをしっかりと記入していただき、
このエリアにはこれだけの日本人が暮らしているということをアクションしてください。

世界中のいろいろな人がC Aにはやってきます。
そこで静かにしていたら、誰もあなたを見てくれません。
声を上げることが必要です。

また、センサスなどで日本人コミュニティーがここに存在しているということをしっかりと表示してください。

そして、選挙にも参加してください。

あなたが声を上げない限り、あなたがここにいるという、その存在がわかりません。

ただでさえ米国では人数が少ない日系人です。
声を上げましょう。アクションしましょう。
そして、日系社会、米国社会と繋がりを持ちましょう。

日系社会には豊富な歴史的、人材的資源があります。
それらがつながる事によりコミュニティーとしての核ができて行くのです。
それは一人一人の行動からです。
皆さん、行動しましょう。

議員公式ウェブサイト:https://a66.asmdc.org
選挙キャンペーンウェブサイト:http://alforassembly.com
#2019年セミナー

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