iPadの衝撃、最新デジタルデバイスと電子ブック事情
日時:
2010年8月11日(水)、6:30PM - 8:30PM 会場: ニューガーディナ・ホテル
講師:武藤秀毅(むとう ひでき)氏
講演録担当:藤原 勝
講師略歴
1986年 九州大学 電気工学科卒
1986年 トヨタ自動車(株)入社 エンジン開発、車両評価、CAMRYの開発に携わる
1997年 TOYOTA TECHNICAL CENTER, LA OFFICE に赴任
1999年 トヨタ自動車(株)退社
1999年 Vintage Computer 社設立CEO
2001年 Mac雑誌のテクニカルライターとしての活動開始
Apple/Macのエキスパートとして、関連製品をネット販売中。Torrance 店でも販売中。毎日コミュニケーションズ社の月刊誌 Mac Fan テクニカルライター。
講演内容
昨夜のできごと
たまたま本屋に立ち寄ったところ、入口近くの棚の目の高さの一番目に着く場所にiPad関連の本がズラリと並んでいた。今、iPadが話題になっている事を実感した。今回はiPadの特徴、と電子ブック機能を中心に話す。
iPad とは?
.A magical and revolutionary product at an unbelievable price.
Apple社は“魔法のようで革命的な商品を信じられない価格で”とのキャッチフレーズを使っている。価格はともかくとして、魔法のようで革命的な商品であるのは事 実。
.PC/Macと Smart Phoneの中間的位置付けで Book Reader 機能を加え持った製品。
PCの機能を縮小した小型PCでネットコンピュータがあるが、これはむしろPC寄りでiPadはどちらかと言えばSmart Phone寄り。
Book Readerと言えばAmazonのKindleが有名であるがiPadはiPad =(PC+Phone)/2+Book Reader と言える。
iPhone vs iPad
.技術的には大きなiPhone
.操作方法も同じ
.iPhoneを使えるとiPadも使えるが操作感は、全くの別物、別世界であり、本のような感覚で取り扱える
iPadの販売予測と結果
iPadは今年の一月末に発表され、実際に発売されたのは4月3日だった。
.アナリスト、専門誌とも成功を予測
殆どのメディアは成功を予想したし、Appleも自信を持っていた。
.発売前予測 2010年100万台~300万台
実際に蓋を開けてみると、
.100万台を28日間で、
.300万台を80日間で販売した。
.年内1000万台の勢いで、当初の控えめの予測の10倍。
現在でも品不足でオンラインで発注しても、発送まで7日間程度を要するのが現状。
iPadの特徴
.簡単で直感的な操作性
パソコンはマウスの操作であるが、iPadは指で操作するのでパソコンを使った事がない人でも操作が簡単。
.ブックサイズ、気軽に持ち歩ける
.ネットもeBookも本物の読書感覚
.正味10時間保つバッテリ
ラップトップパソコンや携帯電話のバッテリーの寿命はカタログの表示値よりも短い事が往々にしてあるが、iPadの場合は正味10時間持つ。しかも、途中でスリープ状態にしておいてもバッテリー消費が非常に少ないという利点がある。
.1秒で起動、すぐ使える
.豊富なアプリケーション
パソコンで使えるアプリケーション以上に、しかも気軽に使えるものが沢山ある。
iPad エコロジー
App Store 20万本のアプリ
iBookstore 本の購入、レントが出来る。
iTunes Store 曲、映画の購入、レント。
TV番組の受信
印刷機能
iPadから直接の印刷機能は現在のところ含まれていない。PCのデータをPrinterではなくiPadに印刷と指示するとその情報が紙への印刷と同様にiPadに表示されるので印刷物を持ち歩く必要もないし、紙の節約にもなると言う利点がある。もし、iPadのデータを直接印刷する必要がある場合は別のアプリを購入するか、或いは、必要な資料を逆にPCに転送し、PCの印刷機能を使って印刷する事になる。
Cloud Computing
いくつかの独立したデヴァイス(PC、iPhone、iPadなど)の独立したファイルデータ例えばカレンダーやアドレス帳などをネットワークを通じて相互間で共有する事をCloud Computingと呼んでいるがiPadでもそれが可能である。Cloud Computingのアプリの例としてMobileMeやEvernoteがある。
ノートPCは不要?
.ワープロ、表計算、プレゼン、ネット、メール全て可能
.閲覧や小編集は得意、一からの作成は苦手
.同時作業は苦手
閲覧中心なら代替も可能なのでiPadで、閲覧&作成ならPCを、と使い分けするのが良い。
電子ブックのメリット
.iPad 一台で膨大な数の本を持ち歩ける。数千、数万冊が入る。
.本屋を持ち歩ける、いつでも購入可能
.本の保管場所が不要
.検索, 辞書機能, 文字拡大縮小が可能。
電子ブック事情(米)
.2010-電子ブック普及元年(数年前から電子ブックは知られているが、今年が普及元年)
.Amazon Kindle が先駆者(画面は白黒のみ)
.AppleはiBookstore で追撃
.KindleはiPad アプリも提供
.Big 2に収束の流れ(SonyやBarnes & Nobleもあるが上記2社に収束の傾向)
電子ブック事情(日本)
.Amazon, Appleともサービス未提供(日本の電子ブック提供権利を持つ各社はAmazonやAppleのサービスに関し黒船到来のような恐怖感持っている状況なので、サービスは充実していない)
.各社の小規模eBook ストアが乱立状態
.i文庫HD,ビューンなどキラーアプリの登場
立ち読みなどができる購読サイトの紹介と接続の実演があった。有料の購読サイトへの支払いは円払いが主であり、日本のクレジットカードしか使えない場合が多いが、日本のプリペイドカードを使用すると便利。
モデル構成
容量 16GB 32GB 64GB
Wi-Fi $499 $599 $699
3G+Wi-Fi $629 $729 $829
3G通信費(電話代)
.月毎3 options
.2GB Max/30 days $25.00
.250MB Max/30 days $14.99
.0GB(使わなければ無料)$0
.いつでもiPad上から契約変更可能
iPad/まとめ
.紙のノート・本とPCの良いとこ取り
.単体でも便利、PC/スマートフォンとの連携で更に便利
.eBookの便利さに慣れると、戻れない
.ネット端末、ビジネス、娯楽、読書多彩な使い方が可能
iPadを使いこなして
豊かなデジタルライフを!
以上
2010年8月11日(水)、6:30PM - 8:30PM 会場: ニューガーディナ・ホテル
講師:武藤秀毅(むとう ひでき)氏
講演録担当:藤原 勝
講師略歴
1986年 九州大学 電気工学科卒
1986年 トヨタ自動車(株)入社 エンジン開発、車両評価、CAMRYの開発に携わる
1997年 TOYOTA TECHNICAL CENTER, LA OFFICE に赴任
1999年 トヨタ自動車(株)退社
1999年 Vintage Computer 社設立CEO
2001年 Mac雑誌のテクニカルライターとしての活動開始
Apple/Macのエキスパートとして、関連製品をネット販売中。Torrance 店でも販売中。毎日コミュニケーションズ社の月刊誌 Mac Fan テクニカルライター。
講演内容
昨夜のできごと
たまたま本屋に立ち寄ったところ、入口近くの棚の目の高さの一番目に着く場所にiPad関連の本がズラリと並んでいた。今、iPadが話題になっている事を実感した。今回はiPadの特徴、と電子ブック機能を中心に話す。
iPad とは?
.A magical and revolutionary product at an unbelievable price.
Apple社は“魔法のようで革命的な商品を信じられない価格で”とのキャッチフレーズを使っている。価格はともかくとして、魔法のようで革命的な商品であるのは事 実。
.PC/Macと Smart Phoneの中間的位置付けで Book Reader 機能を加え持った製品。
PCの機能を縮小した小型PCでネットコンピュータがあるが、これはむしろPC寄りでiPadはどちらかと言えばSmart Phone寄り。
Book Readerと言えばAmazonのKindleが有名であるがiPadはiPad =(PC+Phone)/2+Book Reader と言える。
iPhone vs iPad
.技術的には大きなiPhone
.操作方法も同じ
.iPhoneを使えるとiPadも使えるが操作感は、全くの別物、別世界であり、本のような感覚で取り扱える
iPadの販売予測と結果
iPadは今年の一月末に発表され、実際に発売されたのは4月3日だった。
.アナリスト、専門誌とも成功を予測
殆どのメディアは成功を予想したし、Appleも自信を持っていた。
.発売前予測 2010年100万台~300万台
実際に蓋を開けてみると、
.100万台を28日間で、
.300万台を80日間で販売した。
.年内1000万台の勢いで、当初の控えめの予測の10倍。
現在でも品不足でオンラインで発注しても、発送まで7日間程度を要するのが現状。
iPadの特徴
.簡単で直感的な操作性
パソコンはマウスの操作であるが、iPadは指で操作するのでパソコンを使った事がない人でも操作が簡単。
.ブックサイズ、気軽に持ち歩ける
.ネットもeBookも本物の読書感覚
.正味10時間保つバッテリ
ラップトップパソコンや携帯電話のバッテリーの寿命はカタログの表示値よりも短い事が往々にしてあるが、iPadの場合は正味10時間持つ。しかも、途中でスリープ状態にしておいてもバッテリー消費が非常に少ないという利点がある。
.1秒で起動、すぐ使える
.豊富なアプリケーション
パソコンで使えるアプリケーション以上に、しかも気軽に使えるものが沢山ある。
iPad エコロジー
App Store 20万本のアプリ
iBookstore 本の購入、レントが出来る。
iTunes Store 曲、映画の購入、レント。
TV番組の受信
印刷機能
iPadから直接の印刷機能は現在のところ含まれていない。PCのデータをPrinterではなくiPadに印刷と指示するとその情報が紙への印刷と同様にiPadに表示されるので印刷物を持ち歩く必要もないし、紙の節約にもなると言う利点がある。もし、iPadのデータを直接印刷する必要がある場合は別のアプリを購入するか、或いは、必要な資料を逆にPCに転送し、PCの印刷機能を使って印刷する事になる。
Cloud Computing
いくつかの独立したデヴァイス(PC、iPhone、iPadなど)の独立したファイルデータ例えばカレンダーやアドレス帳などをネットワークを通じて相互間で共有する事をCloud Computingと呼んでいるがiPadでもそれが可能である。Cloud Computingのアプリの例としてMobileMeやEvernoteがある。
ノートPCは不要?
.ワープロ、表計算、プレゼン、ネット、メール全て可能
.閲覧や小編集は得意、一からの作成は苦手
.同時作業は苦手
閲覧中心なら代替も可能なのでiPadで、閲覧&作成ならPCを、と使い分けするのが良い。
電子ブックのメリット
.iPad 一台で膨大な数の本を持ち歩ける。数千、数万冊が入る。
.本屋を持ち歩ける、いつでも購入可能
.本の保管場所が不要
.検索, 辞書機能, 文字拡大縮小が可能。
電子ブック事情(米)
.2010-電子ブック普及元年(数年前から電子ブックは知られているが、今年が普及元年)
.Amazon Kindle が先駆者(画面は白黒のみ)
.AppleはiBookstore で追撃
.KindleはiPad アプリも提供
.Big 2に収束の流れ(SonyやBarnes & Nobleもあるが上記2社に収束の傾向)
電子ブック事情(日本)
.Amazon, Appleともサービス未提供(日本の電子ブック提供権利を持つ各社はAmazonやAppleのサービスに関し黒船到来のような恐怖感持っている状況なので、サービスは充実していない)
.各社の小規模eBook ストアが乱立状態
.i文庫HD,ビューンなどキラーアプリの登場
立ち読みなどができる購読サイトの紹介と接続の実演があった。有料の購読サイトへの支払いは円払いが主であり、日本のクレジットカードしか使えない場合が多いが、日本のプリペイドカードを使用すると便利。
モデル構成
容量 16GB 32GB 64GB
Wi-Fi $499 $599 $699
3G+Wi-Fi $629 $729 $829
3G通信費(電話代)
.月毎3 options
.2GB Max/30 days $25.00
.250MB Max/30 days $14.99
.0GB(使わなければ無料)$0
.いつでもiPad上から契約変更可能
iPad/まとめ
.紙のノート・本とPCの良いとこ取り
.単体でも便利、PC/スマートフォンとの連携で更に便利
.eBookの便利さに慣れると、戻れない
.ネット端末、ビジネス、娯楽、読書多彩な使い方が可能
iPadを使いこなして
豊かなデジタルライフを!
以上