人物というのは単に事例や静寂によっては育たない。
ただ試練と苦悩の経験を通して、魂は強くされ、ビジョンは明白となり、
大志は刺激され、成功が成し遂げられるのである。
ヘレン・ケラー
ただ一人のヒーローがあなたのために死んだ。
ただ一人のヒーローが復活した。
ただ一人のヒーローが罪と死と墓に打ち勝った。
ただ一人のヒーローがあなたを天国へ連れて行く。
その名はイエス・キリスト! AMEN
もの言う牧師のエッセー・・・第375話 再投稿
コロナは警告する ⑤「 不安に打ち勝つ 」
いまだ正体の知れない新型コロナウイルスは、社会の隅々に暗い影を落とす。先が全く見通せない中、多くの人はコロナ危機が個人の生き方や国のあり方まで変えてしまうと直感している。世界規模の危機の中、人々は不安の色を隠せない。
英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドンの神経科学者が行った調査によると、人間は 「どうなるか分からない状態」より、「悪いことが起きる」と明確に知らされるほうがストレスが少ないそうな。「パンデミックの心理学」の著者でカナダのブリティッシュ・コロンビア大学のスティーブン・テイラー教授によると、人間にとって、生活を自分でコントロールできるという感覚が大事なので、自力ではどうにもならない状況に置かれると、とにかくやれることをやって失われたコントロール感を取り戻そうとする。それで買いだめが起こると言う。なるほど自粛警察や他県ナンバーへの差別もそうかも知れない。
言い換えれば、コントロール感はうまく方向付けできれば不安を和らげることになる。例えば、人々を不安に陥れることを最大の目的とするテロに対し、日常を淡々と継続することで人々がコントロール感を維持し、不安を軽減できる。日常を奪われると不安になるからだ。そう言えば2001年9月のNYセンタービルのテロや、05年7月のロンドン、15年11月のフランスのテロなどでは可能な限り日常を続け、学校やビジネスはオープン、親たちは子供たちにペットの世話など日頃よりも多い用事を言いつけたと言う。しかしコロナでは日常の継続はさらに難しい。
ではどうするか? 「神に向かって方向付ける」ことだ。我ら人類と天地万物の創造主である神は、聖書を通じ「神に立ち返れ。」と口を酸っぱくして繰り返す。コロナに喘ぐ今がその時だ。キリストは呼びかける。
「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます。」
マタイの福音書11章28‐29節、
と。疲れた多くの者が教会へ来て休むことは良くあることだ。私はこれを「第一の平安」と呼んでいる。だがそれだけでは“休み”は長続きせず不十分だ。もっと大事なのは29節の「イエスのくびき」を負うこと。イエスの御霊に満たされ、悔い改め、彼に従って歩むことだ。聖書に親しみ、教会に属し、いつも祈り、人々を愛する。これが言わば「第二の平安」であり、不安に打ち勝つ全き平安の道である。この第二の平安に達した者は、もはや恐れの風に吹きまわされることはない。教会に来て休んだら、今度は神の声に従い、雄々しく平安な日常を継続しよう。 2020-6-30
ああ、私の苦しんだ苦しみは平安のためでした。
あなたは、滅びの穴から、私のたましいを引き戻されました。
あなたは私のすべての罪を、あなたのうしろに投 げやられました。
イザヤ書38章17節
やすき人生のためになど祈るな。もっと強い男になれるよう祈れ。
J F K
もの言う牧師のエッセー 第374話 再投稿
コロナは警告する ④「 戻れない。戻らない。 」
コロナ危機が始まって以来このところ気になっていたことを作家の乙武洋匡氏がブログで吐露してくれた。「自由に仕事ができないって、しんどいですよね。自由に学校に通えないって、しんどいですよね。自由に遊びに行けないって、しんどいですよね。でもね、知ってほしいんです。この世の中には、コロナが蔓延する前から、そうした生活を強いられてきた人々がいることを。そう、私たちの社会には障害や病気とともに生きる人々がいます。コロナが消え失せても、満員電車には乗れない人々や、学校には通えない人々がいるのです。劇場やライブハウスにいけない人々がいるのです」 と。
つまり最近よく耳にする「日常に戻ろう」とする願いや試みは多くのことをミスしている。世の中にはそういう議論にさえ与れない少数派が大勢いるということだ。にもかかわらず我々“健常者”は彼らに留意しないのみならずエゴむき出しで文句ばかり、感謝も思いやりもないのでは?
会社に通うという働き方もあれば、リモートワークという働き方もあり、教室で授業を受けるという学び方もあれば、オンライン授業を受ける方法もある。劇場やライブハウスで楽しむように、画面の前でリアルタイムで楽しむ。「そんな選択肢にあふれた世の中になってくれたらな、と思っています。そうすることで、社会から排除される人がいなくなるから。これまで排除されてきた人が救われるから。」と彼は結んでいるが、これは弱者救済だけでなく技術的進歩や多様性も促される。
さらに言えば、排除されているのは障害者だけじゃない。シングルマザーや非正規労働者、貧しい名もなき高齢者など枚挙に暇がない。もっと言えば、「元に戻るべきではない」事が多すぎる。ジェンダーギャップや旧態然とした職場、人手不足、外国人差別、儲け主義の企業群や政府の無策などなど。コロナは「当り前のことが当たり前ではない」ことを気付かせると同時に「当り前であるべきことが当たり前になっていない」ことも教えてくれた。 昔、イスラエルは疫病や飢饉、戦争で滅んだが、
「 わたしは、さばきのため、あなたがたのところに近づく。呪術者、姦淫を行なう者、
偽って誓う者、不正な賃金で雇い人をしいたげ、やもめやみなしごを苦しめる者、
在留異国人を押しのけて、わたしを恐れない者たちに、向かう。」
マラキ書3章5節、
と神がじきじきにその理由を述べている。今ならまだ間に合う。元に戻るのではない、変革し先に進もう。悔い改め、イエスの愛の力で。キリスト者一人一人が今 試されている。 2020-6-22
私にとって最大の勝利は、ありのままで生きられるようになった
こと、自分と他人の欠点を受け入れられるようになったことです。
オードリー・ヘプバーン
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