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牧師、バイカー、鮨職人として。。。シェア from LA   

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第62話 ホーリーグラウンド篇 
④「無期懲役を食らった男 後篇」  

  又しても「神の声」を聞き、命を賭けて当局に情報を流したヘクター。そこからは推して知るべしだった。セルメイト(同房者)らは彼を疑い、来る日も来る日もリンチにかけた。正にいつ殺されるか分からない状況が続いた。他方、刑務所、警察、地方検事らは捜査を開始、同時にヘクターの命に危険が迫っていることに気付いた。「ここから出してくれ! よその刑務所に移してくれ!」と何度も訴えたが “お役所仕事“でサッパリ進まない。しかし、毎日のようにボコボコにされるいっぽうで、捜査への彼の献身ぶりも検事らは評価し始めていた。ついに4年が経ったある日、他の刑務所へ移送されたのだ。彼は生き延びた。。。

この頃になると、ヘクターを見る周囲の目は相当変わっていた。単にキリストを信じた模範囚であるだけでなく、命にかかわる危険を犯してまで捜査に協力したことや、キリストと出会って生き方が変わり、どんな事にも誠実に取り組む正直さにより、彼の更生が見かけだけでなくホンモノであることは誰に目にも明らかだった。そしてさらに4年が経ちついに奇蹟が起きた。ヘクターは釈放された! 

奇しくもそれは、彼がサンタアナ拘置所にぶち込まれたのと同じ5月だった。ヘクターは振り返る。「ちょうど15周年の時だぜ! 神さまは本当に粋で不思議なプレゼントしてくださった!」 元はと言えば、「ここから出してくれ!」と神に向かって叫び、「ならば罪状を認め、悔い改め、わたしに従え」と言われる神の命令に従った結果、無期懲役を食らったことから始まった。そして彼は神に従い通した。そうして奇蹟は起こり、「神は、ご自分の言うことを聞く者の言うことを聞いてくださる」事実を立証し、同時に神が正であることも証明してしまった。

ところで、服役者が釈放されたところで行先はなく、金も仕事もない為にアメリカでは再犯者の約7割(日本は約5割)が刑務所に舞い戻る。しかしヘクターの場合は警察がホーリーグラウンド教会を紹介してくれたのみならず、彼の正直さを買われ、LAPD(ロサンゼルス市警察)のギャング更生プログラムのファシリテーターとして働けるようになった。まだある。何と彼を担当する地方検事が“出所祝い”に車を買ってくれた!

その検事さんは女性で、クリスチャンではないものの、ヘクターが生まれ変わったのを目の当たりにして心から喜んでくれた。最後には当座のお金も工面してくれたそうな。「神さまは誰でもお用いになる好例さ。彼女にも伝道したよ。今も彼女の救いを祈っている」と話す彼は優しい目をしていた。

あれから約10年が過ぎ、私は本稿を執筆するにあたり彼に連絡した。今はサンフランシスコで暮らし、クリスチャン系の福祉事務所で働いている。「神さまは今も私を導いてくださっている。」とのこと。 ハレルヤ!

「あなたがたが、わたしの名によって何かをわたしに求めるなら、わたしはそれをしましょう。もしあなたがたがわたしを愛するなら、あなたがたはわたしの戒めを守るはずです。」
           ヨハネの福音書14章14-15節
4-3-2022

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