2016-09-30 東京吹奏楽団第63回定期演奏会
10月
1日
《 輝くアメリカン・サウンド! 》 オール・アメリカン・プログラム
小林 恵子 東京吹奏楽団正指揮者就任披露
プログラム
J.バーンズ/交響的序曲
V.ジャンニーニ/バンドのためのファンタジア
F.ティチェリ/クラリネット協奏曲
独奏: 粟生田直樹
C.T.スミス/ファンファーレ、バラード&ジュビリー
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D.R.ホルジンガー/スクーティン・オン・ハードロック〜3つの即興的ジャズ風舞曲
G.ガーシュウィン(鈴木英史)/ララバイ
R.R.ベネット/古いアメリカ舞曲による組曲
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アンコール
J.P.スーザ(W.バーカー)/スーザ!
指揮: 小林恵子(東京吹奏楽団正指揮者)
会場: 東京芸術劇場コンサートホール
珍しくプロ吹奏楽団演奏会遠征です。
C.T.スミスのファンファーレ、バラード&ジュビリーとR.R.ベネットの古いアメリカ舞曲による組曲が目当て。
開演30分前から指揮の小林恵子さんと鈴木英史さんによるプレトーク。ガーシュウィンのララバイの編曲に関しての話が一番興味深かった。
東京吹奏楽団は生で初めて聴きました。
交響的序曲の最初の音で期待が膨らみます。プレトークで鈴木氏が言われておられましたが「ここにこんな音が!?」ということをかなり思いました。
ただ、ハープなくて残念。
ジャンニーニは近代アメリカ作品らしい厳しい感じの音楽。得てして楽譜通りに吹いているだけになりがちですが、しっかり消化しているように思えました。
クラリネット協奏曲は熱演。
<-どうでもいい話
作曲者名、最近ではティケリとなってますが、おっさん吹奏楽ヲタなのでティチェリで(^^;)。
->どうでもいい話
ソロパートだけではフレーズが続かないようなところを伴奏クラリネットパートに置いている部分とか、バランス取りとか難しそうに感じましたが違和感少なかったです。
1楽章後に拍手。
そういえば録音しているという話が開演前にありましたが、拍手はちと残念...。
1部最後は、お目当てのファンファーレ、バラード&ジュビリー。
おっさんヲタですので、この曲は阪急百貨店吹奏楽団の快演で刷り込まれてます(^^;)。
フェスヴァリや華麗なる舞曲の音源は多いのですが、この曲はプロ演奏音源もほとんどなくて、あっても演奏ぬるくて...ちとアレで、かなり期待しておったのですが良い演奏だったと思います。
ホルンにもう少しこう空気を震わすような咆哮があれば...。
ホルジンガーは、確かに上手いのだけど消化不良な感じを受けました。
ガーシュウィンは、鈴木氏の編曲の妙を堪能しました。オフステージのオーボエとか、1F客席後方とか(何の楽器だったのだろう?)...これはCDでは魅力が半減してしまうような。
オフステージ演奏の時には下手側入場扉をちゃんと開けてましたね。1部でもありました。
R.R.ベネットと書くと、ロバート・ラッセルなのかリチャード・ロドニーなのかわかりませんが、ラッセル・ベネットです。
<-蛇足
F.シュミットもそうですね。クラヲタ的にはフランツで、吹奏楽ヲタ的にはフローランってところでしょうか。
->蛇足
大好きな2曲目ショティッシュはやはりフェネル演奏が神すぎるのか...。
全体的には良い演奏でした。
アンコールはスーザメドレー。
移調していると違和感しかないけど、楽しいメドレーでした。
テンポゆっくりになって雷神が始まり、ハーシェンのスーザ・シンフォニーを思い出しました。
2楽章だけでもまたやりたい。1-3楽章までしかやれてないので、いつかは全曲を。
<-補足
4楽章の楽譜は当時まだ出版されてなかったのです。それでもやろうと...。
->補足