今西家(春鹿の蔵元) 室町様式の書院造り。 建築史上貴重な遺構でよく手入れされた庭を眺めながら抹茶や料理が楽しめる。 【今西家書院】 今西家書院は永く興福寺大乗院家の坊官を努められた福智院氏の居宅を大正13(1924)年、今西家が譲り受けました。 一説には大乗院の御殿を賜り移築したとも伝えられています。 昭和12(1937)年8月25日、国宝保存法により、京都の二条陣屋、大阪の吉村邸と共に 民間所有の建造物として初めて国宝の指定を受けました。 その後文化財保護法の施行に伴い、昭和25(1950)年、重要文化財となりました。 室町時代における初期の書院造りの遺構です。 昭和13(1938)年、柱の根継ぎや床組などの部分修理に次いで、 昭和53(1978)年工事期間16ヶ月をかけ解体修理工事を行いました。 江戸初期、嘉永7(1854)年、元治元年(1864)年、明治中期、昭和と度重なる修理を経て、 大切に守られ現在に至っています。角柱・障子・襖など書院造りの要素は、 現代和室の様式へと広く受け継がれております。.