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ジェーンというレスキュー仲間の先輩がいます。もうリタイアしたシニアの白人女性で、趣味はハーレーダビッドソンでのツーリング。両手と背中にびっしりタトゥーが入っています。若い頃はどんだけとんがってたんでしょ?! でもこのジェーンからはいつも、特に口数が多いわけではないのに、どこかにじみ出る...
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サルサって、どんなダンスかご存じですか。 パートナーと手と手を取り合って踊るというと社交ダンスを思い浮かべる方がいらっしゃると思いますが、その通り、言ってみれば、社交ダンスの「動きが非常に速い版」です。 昨日、この私の趣味について友人から聞かれたので、サルサの基礎知識と、経験者の...
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あの子たちが持ってくるのは、一枚のタオルだけです。 シェルターでパニックになっている犬を自宅に緊急避難させるボランティアをやっていますが、ワンコらは避妊・去勢手術後にくるんでもらった1枚のタオルと数枚の書類、抗生物質の薬だけを持って我が家にやってきます。 3歳の子、5歳の...
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先日、公営シェルターの駐車場でナンパされて、NPO団体のボランティアメンバーになったと書きましたが、今年、既にそのNPOを通じて2匹の犬のお世話をしました。フォスターボランティアーーNPO団体がラスベガスのシェルター等から引き出した犬を一時的に自宅で預かる仕事です。 これまで公営シェルタ...
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亡くなった愛犬バクスターへの恩返しとして始めた、公営シェルターのボランティア。シェルターでパニックになっている犬を自宅に緊急ステイさせるというもので、自分で勝手に「バクスター活動」と名付けています。※こちらが現在、ラスベガスで一時避難を必要としている動物のリストです。 1月は既に3匹の犬を預...
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愛犬バクスター君が亡くなってもうすぐ2年です。大丈夫になってきた?ーーイエスとも言えますし、ノーとも言えます。先日、夜、一人で車を運転しながら「バクスター!」と大きな声をあげてみたら、なんだかバクスターと周波数が合ったように思えました。それで家に着くまで20分間、ずっと「バクスター!バク...
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1903年から907年までアメリカで暮らした永井荷風が、1908年に出版した『あめりか物語』。そこに出て来る日本人町や中華街の様子についてこれまで記しましたが、今日は個人的にこの小説の中で印象に残った文章を紹介します。 ”荒野の夕暮れは人生の悲哀、生存の苦痛を思出させる。” アメリカの...
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昨日、永井荷風が描いたニューヨークの中華街について紹介しましたが、そこで春をひさぐアメリカ人娼婦の廃人ぶりは胸に迫ってくるものがありました――「私だって(度の差こそあれ)こうなり得る」と身につまされたのです。 『あめりか物語』は小説なので脚色があることを忘れてはいけませんが、花街に並々な...
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先日、永井荷風が描いた1903年頃のシアトル・日本人町がエグいという話を書きましたが、同『あめりか物語』内で描かれたニューヨーク・中華街の貧民窟ぶりは日本人町の比ではありません。 ”紐育の中の貧民窟という貧民窟、汚辱の土地という土地は対外歩き廻ったが、ああ! この恐るべき欲望を満すに...
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ロサンゼルスにはかの有名な日本人町・リトルトーキョーがありますが、シアトルの日本人町もかつてはかなりの賑わいだったんですね。永井荷風の『あめりか物語』を読むまで、想像もしていませんでした。 荷風は1903年、24歳の時に渡米し、1907年までアメリカで暮らしました。その後、1908年...