-
近年、赤ちゃんの名前は古風な”レトロネーム”が人気だそうですね。 育児情報サイト『ベビー・カレンダー』の記事によると、2024年1月現在、女の子なら「琴」を用いた名前(例えば「琴葉(ことは)」)や、「葉」で止める名前(例えば「結葉(ゆいは)」)、「柚」を用いた名前(例えば「柚乃(ゆの)」...
-
先日、公営シェルターの駐車場でナンパされて、NPO団体のボランティアメンバーになったと書きましたが、今年、既にそのNPOを通じて2匹の犬のお世話をしました。フォスターボランティアーーNPO団体がラスベガスのシェルター等から引き出した犬を一時的に自宅で預かる仕事です。 これまで公営シェルタ...
-
亡くなった愛犬バクスターへの恩返しとして始めた、公営シェルターのボランティア。シェルターでパニックになっている犬を自宅に緊急ステイさせるというもので、自分で勝手に「バクスター活動」と名付けています。※こちらが現在、一時避難を必要としている動物のリストです。 1月は既に3匹の犬を預かりましたが...
-
愛犬バクスター君が亡くなってもうすぐ2年です。大丈夫になってきた?ーーイエスとも言えますし、ノーとも言えます。先日、夜、一人で車を運転しながら「バクスター!」と大きな声をあげてみたら、なんだかバクスターと周波数が合ったように思えました。それで家に着くまで20分間、ずっと「バクスター!バク...
-
1903年から907年までアメリカで暮らした永井荷風が、1908年に出版した『あめりか物語』。そこに出て来る日本人町や中華街の様子についてこれまで記しましたが、今日は個人的にこの小説の中で印象に残った文章を紹介します。 ”荒野の夕暮れは人生の悲哀、生存の苦痛を思出させる。” アメリカの...
-
昨日、永井荷風が描いたニューヨークの中華街について紹介しましたが、そこで春をひさぐアメリカ人娼婦の廃人ぶりは胸に迫ってくるものがありました――「私だって(度の差こそあれ)こうなり得る」と身につまされたのです。 『あめりか物語』は小説なので脚色があることを忘れてはいけませんが、花街に並々な...
-
先日、永井荷風が描いた1903年頃のシアトル・日本人町がエグいという話を書きましたが、同『あめりか物語』内で描かれたニューヨーク・中華街の貧民窟ぶりは日本人町の比ではありません。 ”紐育の中の貧民窟という貧民窟、汚辱の土地という土地は対外歩き廻ったが、ああ! この恐るべき欲望を満すに...
-
ロサンゼルスにはかの有名な日本人町・リトルトーキョーがありますが、シアトルの日本人町もかつてはかなりの賑わいだったんですね。永井荷風の『あめりか物語』を読むまで、想像もしていませんでした。 荷風は1903年、24歳の時に渡米し、1907年までアメリカで暮らしました。その後、1908年...
-
1階に物を取りに行ったら、何を取りに行ったか忘れる――なんてまだ数分間あくので良い方です。戸棚を開けて何を取ろうとしたか忘れる、さらにはバッグを開けて何を取り出そうとしたか忘れる昨今の私。仕事も随分手間がかかるようになりました。文字表記統一も(出版物では全体を通して同じ表記である必要があります。例え...
-
いとこのやっちゃんは”恵まれた子”のはずでした。父方の本家の長男で、雪国の歴史あるスキーロッジの跡取り。約束された将来。 子供の頃に一度会ったっきりですが、次男坊の父の子である私たち姉妹は一族の外れ者で、幼心にきれいな服を着たやっちゃんを下から眺めているような、そんな距離感があったのでした。 そんな...