寒くなりました。
コロナ禍になって約1年半、
「密」を避ける生活が日常化して、
こころも温まりにくくなっています。
妊活中の方、
妊娠中の方、
寒い朝の一杯の白湯は、
身体だけでなく、
こころも温まりますよ。
流産・死産予防薬としての、子供用アスピリン
(バッファリン81、バイアスピリン100)
の飲み方のポイントをお話しします。
抗リン脂質抗体陽性か、血栓性素因の方には、
子宮内の血栓予防効果により有効ですが、
それ以外の方には効果がないばかりか、
子宮内の血腫の原因となり、かえって危険です。
いつから飲むのかについては、
妊娠の可能性がある排卵日頃からか、
胚移植後が推奨されます。
妊娠中は、10人中1~2人ぐらいの割合で、
茶おり程度の少量の性器出血がありますが、
妊娠中、生理2日目ぐらいの多めの出血があれば、
飲むのを一旦中止することをお勧めしします。
そのまま飲み続けると、血種ができて
胎盤がはがれてしまう可能性があります。
いつまで飲むかについては、
原則、妊娠28週までです。
飲むのを中止するのは心配ですが、
日本の公文書である
医薬品情報としての添付文書(2021年版)では、
出産予定日12週以内の妊婦では、
「禁忌」 に指定されています。
その理由は
妊娠29週以降飲み続けると、
動脈管の早期閉鎖、分娩時出血の増加
につながる恐れがあるからです。
海外での大規模な疫学調査では、
妊娠中のアスピリン服用と、
先天異常児出産の因果関係は否定的だが、
長期連用した場合は、
難産、死産、新生児死亡等の危険が高くなる
恐れを否定できないとの報告です。
流産絨毛の染色体検査が異常な場合、
構造的な異常ならば遺伝的な可能性が高いですが、
ほとんどの場合は、数の異常ですから、
その場合は、偶然的な異常です。
数の異常は年齢とともに増加します。
染色体の数の異常は偶然ですが、
連続して起こったとき、
その場合は、
体外受精の
PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)
による正常胚の移植が、
ひとつの対策として有用と考えます。
流産を繰り返し経験されたとき、
一時、パニック状態に陥ったと思います。
何が悪かったのか
疑心暗鬼になったと思います。
これから元気な子を授かるため、
子宮環境を良くするため、
一番知っておいてほしいことは、
不育症の背景に、
いつも、
「ストレス」 と 「運命」 が
潜んでいるということです。
「運命」 には逆らわず、
「ストレス」 とは
上手にお付き合いしておきましょう。
詳しくは当院ホームページの
「不育症の背景と原因」を
チェックしてみてください。
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