「 私 は 悲 劇 を 愛 す る。
悲 劇 の 底 に は
何 か し ら
美 し い も の が あ る か ら。 」
私はこのチャップリンの言葉に深く共感しています。
私は30年以上の不育症の治療のなかで、
4000組以上の不育症ご夫婦を治療させていただき、
1回の妊娠治療につき、
約8割の成功率を残しています。
今年は、16回の流産の後、
17回目の妊娠治療で初めて、
元気な赤ちゃんを出産された不育症患者さんも
経験させていただきました。
これまでに、
非常に多くの不育症患者さんからの
感謝のお手紙と
元気な赤ちゃんの写真を
いただいています。
本当にうれしいことです。
自分の医師としての人生の生きがいです。
神様に感謝しています。
でも、
もっと深く
心を動かされ
私の記憶の中に
焼きついて離れない患者さんたちが
いらっしゃいます。
どうしても
うまくいかず、
年齢の壁に阻まれて、
治療を断念した人たちです。
その悲しげな、
そして、
やさしいまなざしが
忘れられません。
世界の喜劇王、
チャップリンは
世界中の人たちに
笑いという心のプレゼントを
与え続けた人ですが、
悲劇的な運命に対しても、
立ち向かい、
受け入れる、
受け入れるしかない心の深淵に
人間の美しさを
感じ取っていたのではないでしょうか。
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投稿日 2011-01-04 16:46
ワオ!と言っているユーザー