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89. 日々の生活のなかに、一瞬の感動を切り取って

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89. 日々の生活のなかに、一...
惰性的に日々の時間が流れている。
特に変わったこともなく、
ワクワクするようなこともなく。

早く赤ちゃんを抱きしめたい、
しかし、妊娠が怖い。

過去の流産のことを
できるだけ、思いださないようにしている、
それ以外のことは
率先してがんばっている。


不育症の原因情報、治療情報は
整理がつかないぐらい読んでいる。


しかし、時間がぽっかり空くと、
何か無性に不安、
「これからどうなるの?」
「もう赤ちゃんは一生、抱けないのかな?」
「もしそうなら、私はどうすれば??」


私は思います。

過剰に緊張した精神状態で妊娠されると、
子宮内の赤ちゃんへの血流が細くなり、
免疫学的には赤ちゃんへの拒絶反応が優位となり、
大きな流産危険因子となってしまう可能性があるのです。


先が見えない閉塞感は危険です。


少しの時間でも、できるだけ遠くを見てください。

仕事上の満足感、達成感、あるいは、
家事全般の達成感を感じ取って。
ほんの些細なことでもいいのです。
心がちょっとは動くはずです。


子犬、草花、木々、小鳥、あるいは、小さなアリでさえ、
命あるものは美しいと、私は思います。
その姿が美しい。
あなたも、その美しさに感動したことがあるはずです。


繰り返し経験した流産という苦難によって、
何かを学んでいませんか。
すべての出来事には何か意味があるはずですから。


少しは生きる 「余裕」 を生み出してください。

たとえば、
「今日はキレイな夕日を見た。本当にキレイだった。」
「ああ、私はラッキーだった。」
と。


どうか、どうか、
日々の生活のなかに、
一 瞬 の 感 動 を切り取ってください。
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