人生には三つの苦しみがあるそうです。
それは、病気 と 貧困 と 紛争 です。
一つ目の病気とは、
生体がその形態や生理・精神機能に障害を起こし、
苦痛や不快感を伴い、
健康な日常生活
を営めない状態のことを言います。
あなたは、今、健康な日常生活を送られていますか。
将来への不安、イライラ感、抑うつ気分を
持っていませんか。
当院での精神分析結果では、
約30%の不育症患者さんが
何らかの不安障害を持っていました。
この場合、
ご本人と次回の赤ちゃんのために、
医療の手助けがあっても良いと思います。
ストレス、精神状態を過少評価してはいけません。
二つ目の貧困とは、
経済的な問題です。
お金はいくらあってもたりないものです。
2008年5月より1年間で、775名の不育症患者さんを
診させていただきましたが、そのうちの141名(18%)の方が、
過去に一度は体外受精で妊娠され流産されていました。
約5人に1人の割合で、
不妊症と不育症の治療を必要としていたことになります。
この方たちは、経済的にも相当、負担が重いはずです。
この問題についは、
ぜひ、行政の支援が必要であると思います。
三つ目は紛争です。
人と人の争いは苦しいものです。
流産を繰り返していると、
旦那さん、親兄弟姉妹、親類、お友達との間でも、
立場の違い、考え方の違いによって、
強い不信感が芽生えることが
よくあります。
信じられない、
信じてもらえないことは本当に苦しいものです。
私は、時として、爆発して、
言いたいことは言って、
場合によっては口論となってもいいと思います。
最後の最後は自分を信じて、
自分の心だけは
信じてあげてください。
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