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56. できれば、ご夫婦で来院を

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56. できれば、ご夫婦で来院...
不育症の検査結果の説明の日と、
妊娠成立後の受診の日は、
できれば、お時間をつくって、
ご夫婦で来院されることをお勧めします。

不育症の原因としての、
ご夫婦の染色体異常による必然的因子の有無、
胎児の偶然的な染色体異常による偶然的因子の確率、
子宮の形の異常の有無とその程度、
甲状腺、乳汁分泌ホルモン等のホルモン異常の有無、
凝固系因子の異常の有無、
抗リン脂質抗体等の自己免疫異常の有無、
NK細胞活性等の拒絶免疫異常の有無、
精神的危険因子の有無とその程度、
などについての結果の説明とともに、
その治療法をお話します。

できるだけわかりやすくお話しますが、
その内容は非常に複雑です。
ですから、できれば、ご夫婦で聞いていただきたい
と、思っています。

ひとりより、ふたりで聞いていただいたほうが、
より納得していただけるからです。


次に、妊娠反応が陽性になったとき、
「祝妊娠」、
「おめでた」
という感情は一瞬にして消えてゆき、
「また流産したらどうしよう」、
「今度は絶対に流産したくない」
という恐怖心と悲壮感におそわれるかもしれません。

妊娠後の受診は、本当に怖いと思います。
赤ちゃんが育っているのか、
また、・・・・・・ なのか、
超音波検査でしかわからないからです。
残酷なくらい、
すぐに、その結果が突きつけられます。

いつも、生と死がとなりあわせの状態ですから。

こんな緊迫した瞬間の連続ですから、
できるだけ、ご夫婦いっしょに、
乗り切っていただきたいと思っています。
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マルシェさんからコメント
投稿日 2009-09-29 21:07

はじめまして。

先週、3度目の流産をしました。今回は心拍が確認されましたが、翌週には出血。稽留流産でした。今まで以上に気遣った日常生活を過ごしただけにショックと悲しみは深く、43歳という高齢で、次の妊娠への不安は募るばかりでした。そんな時、先生のブログを知り、読ませていただきました、こんなにも不育症で悩まれてる方が多い事、何度も流産されてもチャレンジされてる事を知り、こんな落ち込んでばかりではいけないと、少しずつ気分が明るくなっています。また、先生の「流産をくりかえされていても、その事実をそのまま受け止めて、あくまでも自然体の状態で、赤ちゃんを待っていられれば、不育症としての検査の必要性は低いと思います。精神面が安定していれば、その後の妊娠に対して、無検査、無治療であっても、妊娠維持成功率は、56〜64% と推測されます。」の言葉に勇気付けられました。年内の妊娠はできませんが、気持ちをあらたに、新年から、今までの赤ちゃん達に感謝して、前向きに頑張っていきたいと思います。いつか、先生の講演もお聞きしたいと思っています。

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