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51. PTSD(心的外傷後ストレス障害)の原因としての流産手術

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51. PTSD(心的外傷後ス...
ある状況下のなかで、
麻酔をしないで緊急に流産手術を受けたことはありませんか。

たとえば、妊娠中に出血があり、
あわてて救急病院を受診したとき、
流産しかかっている、あるいは流産が進行していると診断され、
「数分、我慢してください。」
と言われた後、
麻酔をしないで緊急手術を受けたことはありませんか。
あるいは、
意識がある状態で痛みだけ和らげる処置を受けた後、
流産手術あるいは、子宮内容除去術を
受けたことはありませんか。

このような場合、
「何か起こっているのか」
その状況を説明されても、
精神的にパニック状態になっていれば、
ほとんど理解できないため、
恐怖心
のみが残ってしまいます。


実際、不育症の患者さんは、
まず早く妊娠することを希望されますが、
いざ、妊娠されると、
少なからず、
怖いという感情を覚えるようです。

その怖いという感情のなかには、
流産手術への極度の恐怖心も含まれていると思います。

「病院が怖い。」
「内診台が怖い。」
などの感情です。

ある患者さんは、
来院されるごとに、血圧が200ぐらいまで上がり、
自宅へ帰ると120ぐらいになっていました。
「白衣性高血圧症」
といって、
精神的な過剰な緊張が血圧の上昇までもたらしている一例です。


このような
流産手術などに起因する
PTSD(心的外傷後ストレス障害)の患者さんは、
自分自身、気がつかない例も含めて、
かなり多くいらっしゃるのではないでしょうか。


元気な赤ちゃんを出産するための治療とは別に、
必要ならば、
今、病んでいるこころの状態を治すことも大切だと思います。
こころの治療が不育症の治療に直結するからです。
#ブログ

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AHさんからコメント
投稿日 2009-08-28 16:00

PTSD


これかもしれないと思いました。
こころの状態を治すことが大切だと思いますが、これは先生のところで診てもらえるものでしょうか。
それとも心療内科に行った方がよいのでしょうか。

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nathuさんからコメント
投稿日 2009-08-28 21:42

こんにちは。


青木先生にお世話になっております。

先生のブログをいつも楽しみにしています。ブログを読むと、いつも涙があふれます。

自分の周りに不育の人はいないので、普段、不育について話すことはありません。

なので、このブログを読むと、自分の気持ちがわかってもらえているような、そんな気持ちになって、涙があふれるのです。

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Ecocoさんからコメント
投稿日 2009-08-29 16:06

青木先生、こんにちは。

いつもブログを大切に読ませていただいています。

共感できること、参考になること、癒されること、振り返ること、そんな何かを残してくれる先生のブログ。
大げさでしょうか、この時代に生まれて、先生のような方に出会えたことが恵まれているのだと思います。

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Dr.Aoki
Dr.Aokiさんからコメント
投稿日 2009-08-29 18:07

PTSD


抑うつ、不安、脅迫観念、等、
いつも何かモヤモヤしていれば、
赤ちゃんのために、
一度、心療内科か神経科に受診されても良いと思います。

子宮内の赤ちゃんへの薬物の副作用(危険性)と、その効果(有効性)のお話は当院でさせていただきます。その上で、赤ちゃんにとって、一番良い方法を一緒に考えていきましょう。

自分が弱いと思われたくない、
何となく敷居が高い、
と考えずに、
次の赤ちゃんのためと考えて、
こころの安らぎを取り戻す努力をしてください。

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aiさんからコメント
投稿日 2009-08-31 12:06

先月流産手術でお世話になった者です。


残念ながら私はまだ流産手術の経験しかありません。
今までの手術では,悪夢,耳から覚醒していくときに聞こえてくるあの大きな機械音,看護師さんたちの噂話,術後の痛み・・・。これまで受けた手術は,流産自体の喪失感に更にプラスされる辛い嫌な時間でした。

今回,青木クリニックで手術をお願いして,手術室・控え室の雰囲気,麻酔の種類,術後の痛み,助産師さんの存在など,いずれも精神面に配慮していだだけている実感があり,遠方でしたが青木クリニックでお願いして本当によかったと思いました。

この一ヶ月,これからどうなっていくのか,私は赤ちゃんを抱くことができるのか,不意に深い不安と焦りに襲われるときがありますが,おかげさまで大半は健やかに過ごすことができました。

今回の手術の経験に関してきちんとお礼が言いたくてコメントしました。
先生,助産師さん達には本当にお世話になりありがとうございました。
これからまだ続きますがよろしくお願いします。

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