30. 妊娠が判明して2週間以内の性器出血
5月
11日
妊娠検査薬で陽性になる数日前から数日後にかけて、
少量の性器出血があったとします。
あるいは、妊娠判明後の2週間以内に、
自分の生理2〜3日目の一番多い量ぐらいの
性器出血があったとします。
あなたならどうしますか?
たぶん、まず、凍りつくと思います。
直感的に、
ああ、またダメか。
と同時に、今までの流産前後のつらい記憶が
瞬時によみがえってくると思います。
そして、今回は何としても、
何としてもと、
わらにもすがる思いになることでしょう。
そこで、
まず、体を休めるため、床につきませんでしたか。
がんばって、
ずっと、ずっと、動かないようにしていませんでしたか。
あるいは、心当たりの病院に連絡して、
即、入院、絶対安静にしていませんでしたか。
夜中か休日ならば、
救急病院に駆け込みませんでしたか。
その行為は、本当に流産を防ぐ効果があるのでしょうか。
過剰なストレスにより、
子宮内のらせん動脈を細くしてしまい、
胎児への血流低下により、
かえって、
流産を助長してしまうのではないでしょうか。
妊娠して2週間以内の性器出血の場合、
出血を止めるための薬物療法と
出血を止めるための安静療法は
あまり流産を防ぐ効果はないと
私は思っています。
本当に必要なことは、
こ こ ろ の 安 静 です。
ですから、出血しても、
あわてずに、
あかちゃんの生命力を信じて、
がんばって、いつものような日常生活を過ごすように
心がけることも大切と思います。
あるいは、
信頼できる先生、信頼できる看護師さんに相談して、
できるだけ過剰な不安を取り除くことが大切と思います。
もしも、入院になったとしても、
こ こ ろ の 安 静 の た め の 入 院 ですから、
不安のかたまりでベットにひたすら横たわっているのではなく、
先生や看護師さんから納得のいくまで十分な説明を受けて、
できるだけ過剰な不安を取り除くことが
もっとも、大切な医療行為であると思います。
出血が直接的な原因で流産する頻度は
1%以下と非常に稀なのです。
出血の原因の多くは、
受精卵が子宮内に埋没するときに生じる着床出血か、
胎のうが大きくなっていくときに生じる
子宮内膜とのズレみたいなことによる出血と考えられます。
この場合は、流産の危険性の少ない出血
と考えて良いと思います。
それ以外に、
何らかのほかの原因により、
化学的流産あるいは流産となったとき、
その結果として、
胎児が子宮から剥がれ落ちるときに生じる
異常出血かもしれません。
しかし、この流産の結果としての出血は、
妊娠して2週間以内の場合、
あわてることなく、少し、自然にみていても良いと思います。
命にかかわるぐらいの出血多量になる確率は
ほとんどないと感じていますから。
出血しても、
極力あわてず、
赤ちゃんの生命力を信じて、
こ こ ろ の 安 静
を保ちましょう。
投稿日 2009-05-19 19:31
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2009-05-20 05:14
ワオ!と言っているユーザー