674. 自然妊娠の不育症治療成績
6月
18日
4月は時短、
5月は初診を中止していました。
6月から通常診療を再開しましたが、
各種コロナ対策以外に、
診療時間を10時~17時と変更しました。
また、初診後の受診回数を減らすため、
できる範囲で電話対応も取り入れました。
さらに、
現在までの不育症・着床障害の
情報を整理していますので、順次、
その内容を
ホームページにアップしていきます。
まずは、一部先行発表として、
当院の
「自然妊娠の場合の不育症治療成績」
を整理しましたので、
読んでみてください。
不育症の検査の特徴は、
流産を予防するための検査ですから、
原則的には自費検査になります。
不育症と関係する病気に対しては、
疑い病名により保険で検査できますが、
それは不育症の検査の一部です。
流産を予防するための治療も
原則的には自費治療になります。
上に示した図は、
体外受精による妊娠ではなく、
自然妊娠による不育症の方の、
過去の流産回数別の
当院の11年間の治療成績です。
対照は、1980年と1981年に、
名古屋市立大学産婦人科を受診された、
すべての患者様の
過去の流産回数別の出産率です。
1981年までは、
世界的に不育症を専門的に診たり
治療したりすることがなかったので、
この対照データは
本当の無治療症例として、
非常に貴重なのです。
なお、この対照データの調査値は
統計的手法(非線形回帰)によっても、
その妥当性が裏付けられています。