非ステロイド系抗炎症薬の一つである
イブ(市販薬)(薬品名;イブプロフェン)が、
マウスの研究で、
ゲノムの不安定性をもったメスの胎芽を
流産から救ったことが報告されています。
ゲノムとは難解な医学用語ですが、
細胞の核の中の、染色体の中の、
DNAのすべての遺伝情報のことです。
ゲノムの不安定性とは
DNA複製に関連するDNA損傷のことです。
胎芽の発育時に細胞分裂は盛んですから、
その際にゲノムの不安定性は
起こりやすいと考えられます。
不安定なゲノムは炎症を引き起こしますので、
その炎症が流産を引き起こすと考えられます。
イブは生理痛に対して、
子宮への移行性が高いイブプロフェンを
含んでいますので、
効果的なのかもしれいません。
また、この研究では、
オスの胎芽は
大量の男性ホルモンによる
抗炎症作用により、
守られていたと報告されています。
(Nature. 2019 Mar;567(7746): 105-108)
一つの考えとして、
不育症、着床障害の方で、
子宮内膜症などにより
生理痛がある人は、
積極的に
イブのような抗炎症鎮痛薬を
服用したほうが
良い結果をもたらすかもしれません。
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